シャビ・アロンソ(右)とマッチアップした香川真司(左) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第10節が1日に行われ、バイエルンと日本代表MF香川真司が所属するドルトムントが対戦した。
ドルトムントは香川が先発出場。バイエルンは昨シーズンまでドルトムントに所属していたロベルト・レヴァンドフスキが先発出場し、古巣との対戦となった。今節までのリーグ成績は、6勝3敗の未だ負けなしで首位を走るバイエルンに対して、ドルトムントは2勝1分け6敗で15位と、低迷が続いている。
試合は昨シーズンのリーグ覇者バイエルンがまずチャンスを迎える。6分に右サイドでボールを受けたアリエン・ロッベンが、エリア内右のフィリップ・ラームとワンツーで中央に侵入し、得意の位置からシュートを放つも、GKローマン・ヴァイデンフェラーがかろうじて右手触り得点を許さなかった。9分にドルトムントは、右サイドからワンツーで中央へのドリブルを開始したヘンリク・ムヒタリアンがエリア手前の正面からゴールを狙うが、右ポストに直撃。21分にバイエルンは、またも右サイドでボールを受けたロッベンが中に切り込んで強烈なシュート。しかしこれもGKヴァイデンフェラーがセーブした。
31分、ドルトムントはカウンターを仕掛ける。GKヴァイデンフェラーからのスローを受けたピエール・エメリク・オーバメヤンが香川とダイレクトのワンツーで右サイドを抜け出し、中央へクロス。エリア内に走りこんできたマルコ・ロイスがヘッドで合わせると、ボールはゴール左に突き刺さり、ドルトムントが先制に成功した。
試合が動いた後はバイエルンが攻勢に出る。37分に右サイドのロッベンからの鋭いスルーパスに反応したトーマス・ミュラーがエリア内でシュートを放つが、GKヴァイデンフェラーが飛び出して左手1本でセーブ。38分にドルトムントは香川がミドルシュートを狙うが枠をとらえられない。すると39分には右サイドからのパス交換でエリア内左のロッベンにボールが通る。ロッベンは2度切り替えしシュートを放つがゴール左に外した。
前半は、ロイスの得点でアウェーのドルトムントが1点のリードで折り返した。
ドルトムントは、マッツ・フンメルスをネヴェン・スボティッチに代えて後半を迎えた。51分にバイエルンは、左サイドからメディ・ベネティアがクロスを入れると、エリア内中央でフリーになっていたレヴァンドフスキが胸トラップからシュート。しかしこれもGKヴァイデンフェラーが右足一本でビッグセーブ。
59分には、香川がエリア手前のゴール正面でボールを受けると、反転してDFをかわしてシュートを放つが、わずかにゴール左に逸れた。一方のバイエルンは、右サイドからのクロスをフリーのベネティアが頭で合すが、わずかに右に外した。
69分、バイエルンはマリオ・ゲッツェに代えてフランク・リベリーを投入。71分にはドルトムントが香川に代えてケヴィン・グロスクロイツを投入した。
すると直後の72分、リベリーがロッベンへ縦パスを送るが、スポティッチがカット。しかし、そのこぼれ球をレヴァンドフスキが、エリア手前の正面からダイレクトでシュートを放ち、ネットを揺らしてバイエルンが同点に追いついた。
81分にバイエルンはミュラーに代えてクラウディオ・ピサーロを投入。ドルトムントはオーバメヤンに代えてアドリアン・ラモスをピッチに送り出した。
バイエルンの猛攻をなんとか防いでいたドルトムントだったが、スボティッチがリベリーをエリア内で倒してしまいPKを献上。85分にロッベンがそのPKを決めてバイエルンが逆転に成功した。
試合はそのまま終了し、ドルトムントが先制するも、バイエルンに2ゴールを許し1-2の敗戦。リーグ戦5連敗となった。
【得点者】
0-1 31分 マルコ・ロイス(ドルトムント)
1-1 72分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)
2-1 85分 アリエン・ロッベン(バイエルン)