2014.02.18

清武に今冬加入のライバル出現…刺激受けて成長の契機に

清武弘嗣
アウクスブルク戦では前半のみでベンチに下がった清武 [写真]=Bongarts/Getty Images
ドイツ在住。ライター兼サッカー指導者

文=鈴木智貴

 16日、ブンデスリーガ第21節が開催され、16位と自動降格圏の1歩手前に沈むニュルンベルクは、現在好調を維持しているアウクスブルクとの戦いに臨んだ。結果は、得点ランキング上位に名を連ねるFWヨジップ・ドルミッチの今シーズン11点目を守り抜いたニュルンベルクが1-0で勝利。順位も14位まで上げ、1部残留に前進した。

 日本代表MF清武弘嗣は先発こそしたが、ハーフタイムで交代を命じられ、スターティングメンバーとして出場した中では今シーズン最短のプレー時間に留まっている。清武はキックオフ直後からアウクスブルクのボランチ、ケヴィン・フォクトの(ファウルを取られてもおかしくないほどの)激しいマークに遭い、決定的な働きをすることはできずじまい。また、よほどイライラしたのか、同選手に対しアフターチャージを犯し、今シーズン初のイエローカードももらってしまった。

 唯一の見せ場は18分、ペナルティエリア内左から中央にグラウンダーのクロスを入れたシーンだが、これも味方の足へ届く前に、相手DFにクリアされた。そもそも、このプレーの直前に清武は、右サイドから上げられたMFローベルト・マクのクロスを、フリーの状態でトラップミスし、絶好のシュート機会を逸している。そのミスでボールが左に流れしまったが故のプレーであったことを忘れてはならない。

 後半開始から清武の代わりに登場したのは、今冬の移籍市場で新たに加わったスペイン人のホセ・カンパーニャ(クリスタル・パレスから半年間のレンタル。買い取りオプション付き)。後半途中からはアウクスブルクが猛攻を仕掛け、ほとんど見せ場は作れなかったが、序盤は体の強さと巧みなボールコントロールをもって前線でタメを作り、周囲が押し上げる時間をうまく稼いでいた。

 ドイツ誌『キッカー』はカンパーニャのプレーについてこう評している。

「ポゼッションを高め、チームに落ち着きをもたらすために投入された。まだ周囲との呼吸は合わない場面もあったが、彼が持つ質の高さを時折見せていた。光と影が混在するデビュー戦だったと言える。けれども、このアンダー世代スペイン代表選手は、ニュルンベルク成功の歴史における重要な1ピースになりうるだろう」

 また、地元紙『ニュルンベルガー・ツァイトゥング』も、「フェルベーク監督は、冬の新加入選手カンパーニャを投入。ゲームの組み立てにおける安定性と秩序を、より強固なものにしたかったためだ。この若いスペイン人は、そのポテンシャルを見せつけていた」と、カンパーニャ投入の策を高く評価した。

 これまでチーム内で絶対的な地位を築いていたが、最近は試合を決定づけるプレーが減少している清武。この新ライバル加入に刺激を受け、選手として一回り大きくなる契機になってくれればいいのだが…。

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