ポグバは今年のカンヌ国際映画祭に姿を見せていた [写真]=Getty Images
日本代表FW南野拓実が所属するモナコが、元フランス代表MFポール・ポグバの獲得で合意に達した模様だ。フランスメディア『ル・パリジャン』が22日に報じた。
現在32歳のポグバは、これまでにユヴェントスやマンチェスター・ユナイテッドを中心に活躍してきた。前者では公式戦通算190試合出場34ゴール39アシストを記録しており、セリエAの4連覇を筆頭に9個のタイトルを獲得。後者でも公式戦通算233試合出場39ゴール51アシストの数字を残し、2016-17シーズンにはヨーロッパリーグ(EL)とカラバオ・カップ(EFLカップ)の2冠に貢献した。フランス代表として通算91キャップを誇り、FIFAワールドカップロシア2018では優勝の原動力と呼べる活躍を見せた。
だが、ユヴェントスに所属していた一昨年の8月からは、キャリアの中断を余儀なくされている。セリエAの試合後に行われた薬物検査において、筋肉増強作用のあるテストステロン値の上昇が確認され、再検査を経て昨年2月にイタリア反ドーピング裁決機関(TNA)から4年間の出場停止処分が下された。その後、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への上訴が認められ、出場停止期間は18カ月間に軽減したものの、昨年11月末にはユヴェントスの契約を解除。以降、現在までフリーの状態が続いている。
既に出場停止処分が解けた状態となっており、これまでにはインテル・マイアミやDCユナイテッドなど、メジャーリーグ・サッカー(MLS)勢との接触、さらにはマルセイユからの関心も伝えられていた。『ル・パリジャン』によると、サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・イテハドも獲得を熱望しており、巨額のサラリーを用意していたものの、再出発を図るクラブは、今月に入ってから獲得報道が加熱していたモナコとなるようだ。
ポグバ自身はヨーロッパでのキャリア続行を希望。モナコは来る2025-26シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を手にしているが、ポグバは同大会への参加も熱望していたほか、フランス代表への復帰と、来年に控えたFIFAワールドカップの出場を見据えているという。
直近の数日間では金銭面に重きを置いた交渉が進められ、現地時間22日に両者は合意。2027年6月30日までの2年契約を締結する見込みで、公式発表までは時間の問題だと報じられた。
なお、ポグバは16日に行われたFIFAクラブワールドカップ2025・グループC第1節のボカ・ジュニオルスvsベンフィカ戦を現地で観戦。自身の公式Instagram(@paulpogba)には、ボカ・ジュニオルスのフアン・ロマン・リケルメ会長や、元イタリア代表FWロベルト・バッジョ氏、ローマ所属のアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ&MFレアンドロ・パレデスとの写真などを投稿していた。
また、Instagramの最新投稿では、レアル・マドリードのユニフォームに身を包みながら、トレーニングに励んでいる写真が公開されているが、「その時に近付いていると思う」との文言も記されていた。真意は不明だが、「その時」の指す意味は、再びトップレベルのフットボールに戻ってくる時のことだろう。再出発するクラブは、モナコとなりそうだ。
By サッカーキング編集部
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