ルナール氏がフランス女子代表監督就任へ [写真]=Getty Images
サウジアラビア代表の監督を辞任したエルヴェ・ルナール氏が、フランス女子代表の監督に就任するようだ。30日付けで、フランス紙『レキップ』が報じている。
1968年9月30日生まれのルナール監督は現在54歳。2019年7月から指揮を取ったサウジアラビア代表をFIFAワールドカップカタール2022に導くと、本大会では後に世界王者となるアルゼンチン代表を撃破する“ジャイアントキリング”を起こした。最終的にはグループCを1勝2敗の最下位で敗退となったものの、優勝国に唯一黒星をつけた監督として語り継がれている。
そんなルナール氏は29日、現行契約が2027年まで残っていたサウジアラビア代表の監督を辞任することを発表。『レキップ』によると、フランスサッカー連盟(FFF)は同国女子代表監督就任へのオファーをルナール氏に提示し、合意に至ったという。サウジアラビアサッカー協会のヤースル・アル・ミーシュハール会長は「ルナールから、断れないオファーを受けたと連絡があった」としつつ、FFFからは監督と正式に交渉する許可を求める書類を受け取っていたことも明かしている。
フランス女子代表は今年7月に行われるFIFA女子ワールドカップ2023に出場するものの、一部の選手とコリーヌ・ディアクル監督との間に軋轢が生じて、主将DFワンディ・ルナールらがボイコットする事態にまで発展していた。これを受けてFFFは今月に入り、コリーヌ・ディアクル監督の解任を発表。早急な後任選定に取り掛かっていたなかで、ルナール氏の招へいに漕ぎ着けたようだ。
なお『レキップ』は、サウジアラビア代表監督として受け取っていた“月給”30万ユーロ(約4300万円)から、フランス女子代表監督に就任することで“年俸”40万ユーロ(約5800万円)になるとのこと。これまでコートジボワール代表やモロッコ代表などの監督を歴任してきたものの、母国フランスの代表チームを率いたことのないルナール氏にとっては、お金に代えられない魅力的な挑戦のようだ。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト