2018.12.20

下部組織出身の有望株たちの今 ~パリ・サンジェルマン編~

パリ・サンジェルマン
パリ・サンジェルマンの下部組織で育った選手たち [写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 欧州トップクラブの下部組織で育ち、“期待のホープ”と称された選手たちの現況を紹介するシリーズ。第16回目は、数々のスター選手を抱える一方で、アドリアン・ラビオやプレスネル・キンペンベなど生え抜きプレーヤーも数多く輩出しているパリ・サンジェルマン編をお届けする。



*2012年以降にクラブの下部組織に在籍した選手を対象とした
*カッコ内は(生年月日/国籍/所属クラブ/ポジション)

写真=Getty Images

■アルフォンス・アレオラ

アルフォンス・アレオラ

(1993年2月27日/フランス/パリ・サンジェルマン/GK)
経歴:パリ・サンジェルマン→ランス(レンタル)→バスティア(レンタル)→ビジャレアル(レンタル)→パリ・サンジェルマン

パリで生まれ、10代でパリ・サンジェルマンに加入。16歳でプロ契約を結ぶと、2013年にトップチームデビューを飾った。レンタル期間中はどのクラブでも正守護神の座を確保。着実な成長を遂げると、昨季はパリ・サンジェルマンで公式戦40試合以上に出場するなど、キャリア最高の1年を過ごした。元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンが加入した今季は出場機会を減らしているが、ポテンシャルの高さに疑いの余地はない。

■ユスフ・サバリ

ユスフ・サバリ

(写真は2017年11月のもの)

(1993年3月5日/セネガル/ボルドー/DF)
経歴:パリ・サンジェルマン→エヴィアン(レンタル)→ナント(レンタル)→ボルドー(レンタル→完全)

セネガルにルーツを持つ両親のもと、フランスで生まれる。ユース年代はフランス代表でプレー。2013年のU-20W杯では、ポール・ポグバらと共に優勝を果たした。しかし、A代表はセネガル代表を選択し、今夏のロシアW杯で日本戦を含む3試合に出場した。パリ・サンジェルマンではトップチームへの昇格を果たしたが出番なし。2013年からレンタル移籍を繰り返すと、昨年夏にボルドーへの完全移籍が決まった。

■プレスネル・キンペンベ

プレスネル・キンペンベ

(1995年8月13日/フランス/パリ・サンジェルマン/DF)
経歴:パリ・サンジェルマン

2014年10月に、17歳でトップチームデビューを果たす。すると、2016年のウナイ・エメリ監督(現アーセナル監督)就任を機に、出場機会が増加。スペイン人指揮官のもとで、最も成長した選手となり、今では最終ラインに欠かせない選手となった。1試合の出場にとどまったが、今夏はフランス代表の一員としてロシアW杯優勝を経験。これからの“レ・ブルー”を支える一人としても期待されている。

■ダン・アクセル・ザガドゥ

ダン・アクセル・ザガドゥ

(1999年6月3日/フランス/ドルトムント/DF)
経歴:パリ・サンジェルマン→ドルトムント

12歳でパリ・サンジェルマンの下部組織に入団。U-18フランス代表ではキャプテンを務めており、クラブも将来のレギュラー候補として期待を寄せていた。しかし、本人はプロ契約を固辞し、昨年夏にフリーでドルトムントへ移籍。1年目からリーグ戦11試合に出場すると、2年目の今季はリュシアン・ファーヴル監督の信頼を掴んで一気にレギュラークラスへ躍り出た。

■ロミュアル・ラカゼット

ロミュアル・ラカゼット

(写真は2017年5月のもの)

(1994年1月3日/フランス/1860ミュンヘン/MF)
経歴:パリ・サンジェルマン→1860ミュンヘン→ダルムシュタット→1860ミュンヘン(レンタル)

アーセナルのフランス代表FWアレクサンドル・ラカゼットの従兄弟で、2012年からパリ・サンジェルマンの下部組織でプレー。トップチームの招集メンバーに名を連ねることもあったが、ピッチに立つことはなかった。2015年に1860ミュンヘンへ完全移籍。以後、ドイツに拠点を置き、今季はダルムシュタットからのレンタルで古巣に舞い戻った。

■アドリアン・ラビオ

アドリアン・ラビオ

(1995年4月3日/フランス/パリ・サンジェルマン/MF)
経歴:パリ・サンジェルマン→トゥールーズ(レンタル)→パリ・サンジェルマン

2010年にパリ・サンジェルマンに加入すると、2012年夏にトップチームへ昇格した。2012-13シーズンの後半にトゥールーズへのレンタル移籍を経験したあとは、パリ・サンジェルマン一筋を貫いており、ユース上がりの若手にとっては頼りになる存在だ。しかし、現行契約は今季限りで満了となるため、今冬の移籍が噂されている。

■クリストファー・エンクンク

クリストファー・エンクンク

(1997年11月14日/フランス/パリ・サンジェルマン/MF)
経歴:パリ・サンジェルマン

パリ・サンジェルマンが輩出した新たな逸材」と評判の攻撃的MF。欧州の19歳以下のクラブチームによって競われるUEFAユースリーグでは準優勝を経験。フランス代表でも昨年のU-20W杯に出場し、将来のA代表候補として注目を集めている。今季はリーグ開幕戦でフル出場。ポジション争いは熾烈だが、トーマス・トゥヘル監督が寄せる期待は大きい。

■ロレンツォ・カレガリ

ロレンツォ・カレガリ

(写真は2017年9月のもの)

(1998年2月27日/フランス/テルナーナ/MF)
経歴:パリ・サンジェルマン→ジェノア→テルナーナ(レンタル)

2011年からパリ・サンジェルマンの下部組織に在籍し、2016年にトップチーム初出場。中盤の底からパスを散らすゲームメイカーとして、フランスの年代別代表に選出された経験も持つ。だが、契約満了に伴い今夏に退団。父親の祖国であるイタリアへ渡り、ジェノアと契約を結んだあと、3部テルナーナへのレンタル移籍が決まった。

■マテオ・ゲンドゥージ

マテオ・ゲンドゥージ

(1999年4月14日/フランス/アーセナル/MF)
経歴:パリ・サンジェルマン→ロリアン→アーセナル

今季アーセナルでブレイク中のゲンドゥージも、パリ・サンジェルマンの下部組織出身。約9年間にわたって首都クラブに在籍したが、最後は戦力外となって2014年にロリアンへ移籍した。若くして“都落ち”を経験することとなったが、17歳でリーグ・アン初出場を果たすと、昨季は2部に降格したチームで公式戦20試合以上に出場。才能を証明し、今夏のプレミアリーグ移籍を勝ちとった。

■キングスレイ・コマン

キングスレイ・コマン

(1996年6月13日/フランス/バイエルン/FW)
経歴:パリ・サンジェルマン→ユヴェントス→バイエルン(レンタル→完全)

関係者にスカウトされてパリ・サンジェルマンの下部組織に入団すると、2013年2月にトップチームデビュー。16歳8カ月4日での初出場は、クラブ最年少記録だった。しかし、チャンスは限定的だというのを理由に契約延長を拒み、2014年にユヴェントスへ移籍。2015年からはバイエルンに在籍し、数々のタイトル獲得に貢献してきた。パリ・サンジェルマンについては、「僕がそこで学んだことは何もない」と非難の言葉を口にしている。

■ムサ・デンベレ

ムサ・デンベレ

(1996年7月12日/フランス/リヨン/FW)
経歴:パリ・サンジェルマン→フルアム→セルティック→リヨン

パリ近郊で育ち、8歳でパリ・サンジェルマンに入ったが、「クラブがユースの選手に大した期待をかけていないことに気付いた」として、16歳でフルアムへ完全移籍。その後、異国の地で着実に成長を遂げると、2年前に移籍したセルティックで本格的なブレイクを果たし、今夏にリヨンへ加入した。キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)と共に「フランスの次代を担うストライカー」との評価を受けている。

■ジャン・ケヴィン・オギュスタン

ジャン・ケヴィン・オギュスタン

(1997年6月16日/フランス/ライプツィヒ/FW)
経歴:パリ・サンジェルマン→ライプツィヒ

2014年にパリ・サンジェルマンとプロ契約を結び、トップチームでは公式戦31試合に出場。しかし、ズラタン・イブラヒモヴィッチ(現ロサンゼルス・ギャラクシー)、エディンソン・カバーニ、ネイマールらといったスター選手からポジションを奪うのは容易ではなく、昨年夏にライプツィヒへ完全移籍を果たした。新天地では1年目から公式戦2桁得点を奪うなど、本領を発揮しつつある。

■オドソンヌ・エドゥアール

オドソンヌ・エドゥアール

(1998年1月16日/フランス/セルティック/FW)
経歴:パリ・サンジェルマン→トゥールーズ(レンタル)→セルティック(レンタル→完全)

187センチの長身を誇り、テクニックと得点感覚に優れるストライカー。2015年のU-17欧州選手権では、大会MVPと得点王を獲得。2016年には、パリ・サンジェルマン・ユースの最優秀選手に贈られ、コマンやオギュスタンらも受賞した“チッチ・ドール”に選出された。しかし、トップチームでは出番がないまま、今夏にレンタル先のセルティックへ完全移籍。デンベレの後継者として、さらなる活躍が期待されている。

■ウィルフリード・カンガ

ウィルフリード・カンガ

(1998年2月21日/フランス/アンジェ/FW)
経歴:パリ・サンジェルマン→クレテイユ・リュシタノ(レンタル)→アンジェ

フランス代表の一員として、昨年のU-20W杯にも出場したアタッカー。2016年にはトッテナムへの移籍が噂されたが、パリ・サンジェルマンとプロ契約を締結すると、3部クレテイユ・リュシタノへレンタル移籍。そこでリーグ戦24試合出場5得点の成績を残したが、パリにUターンすることなく、アンジェへの完全移籍を決断した。この先どんなキャリアを歩むのか、注目が集まる。

■ジョナタン・イコネ

ジョナタン・イコネ

(1998年5月2日/フランス/リール/FW)
経歴:パリ・サンジェルマン→モンペリエ(レンタル)→リール

卓越した左足の技術とスピードを併せ持つフランス若手屈指のドリブラーとして早くから注目を集め、パリ・サンジェルマンとのプロ契約締結前にはユヴェントスが獲得を狙っていた。トップチームでの飛躍が期待されたが、世界屈指のタレント揃いのパリ・サンジェルマンでは思うような出場機会を与えられず。モンペリエへのレンタルを経て、今夏にリールへの完全移籍が決まった。

(記事/Footmedia)

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