スペイン代表の優勝に貢献したロドリ(左)、ラミン・ヤマル(右) [写真]=Getty Images
UEFA(欧州サッカー連盟)は14日、EURO2024のプレイヤー・オブ・ザ・トーナメント(最優秀選手賞/MVP)にスペイン代表MFロドリ(マンチェスター・シティ)を、ヤング・プレイヤー・オブ・ザ・トーナメント(最優秀若手選手賞)に同代表FWラミン・ヤマル(バルセロナ)を選出した。
EURO2024の決勝が14日に行われ、スペイン代表とイングランド代表が対戦。試合は後半立ち上がりの47分、ヤマルのパスからFWニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)がダイレクトでゴールネットを揺らし、スペイン代表が先手を取る。だが、イングランド代表も73分、MFジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)からの落としを受けたMFコール・パルマー(チェルシー)が左足でミドルシュートを突き刺し、試合を振り出しに戻した。
このまま試合は終盤に向かったが、86分にDFマルク・ククレジャ(チェルシー)のアーリークロスをFWミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)がダイレクトで沈め、土壇場でスペイン代表が勝ち越しに成功。試合はこのままタイムアップを迎え、スペイン代表が史上最多4度目のEURO優勝を飾った。
試合終了後、UEFAは今大会のMVPおよび最優秀若手選手賞を発表。どちらも新王者からの選出となり、MVPはロドリ、最優秀若手選手賞はヤマルに決まった。
今大会、ロドリは累積警告の関係で出場停止だったグループステージ第3節アルバニア代表戦(○1-0)を除く6試合にスタメン出場。うち4試合はフル出場している。抜群のポジショニング、基本的なスキルの高さ、そして時折飛び出すミドルシュートで“ラ・ロハ”の攻守の要に君臨。ラウンド16のジョージア代表戦(○4-1)ではそのミドルシュートでゴールを奪っていた。なお、決勝は負傷の影響でハーフタイムにピッチを後にしている。
一方で、ヤマルは今大会全試合のピッチに立ち、ターンオーバーを実施したアルバニア代表戦を除く6試合にスタメン出場。準決勝のフランス代表戦(○2-1)では左足で狙い澄ました一撃を沈め、「16歳362日」でのEURO史上最年少ゴール記録を打ち立てた。加えて、決勝のイングランド代表戦も含めて通算4アシストを記録。ニコとの“両翼”はスペイン代表の大きな武器として、大会を通して大きな存在感を放った。
By サッカーキング編集部
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