ベラルディ(中央11番)は2得点で大勝に貢献 [写真]=Getty Images
EURO2024予選・グループC第7節が14日に行われ、イタリア代表とマルタ代表が対戦した。
UEFAネーションズリーグ2022-23ファイナルズに参戦していた影響もあって、同組の他4チームよりも1試合消化が少ないイタリア代表は、ここまで2勝1分1敗の成績。3位ウクライナ代表、4位北マケドニア代表と勝ち点「7」で並び、首位イングランド代表との勝ち点差は「6」となっている。今節はイングランド代表に試合が振り分けられていないため、17日に控えた直接対決を前に勝ち点差を縮めるチャンスだ。今節はここまで全敗と苦しい戦いを強いられているマルタ代表をホームに迎えた。
イタリア代表はサンドロ・トナーリ&ニコロ・ザニオーロが不正賭博に関与した疑いで代表チームを離脱するなど騒がしい時期を過ごしている中、この試合にはフェデリコ・ディマルコ、ニコロ・バレッラ、マヌエル・ロカテッリらをスターティングメンバーとして送り出している。
試合の均衡は23分に破れる。イタリア代表は相手のゴールキックを敵陣左サイドでディマルコが跳ね返すと、ボールを引き取ったモイーズ・キーンがペナルティエリア左のスペースへ侵入。縦を狙ったパスは1度は引っかかったものの、横向きとなったジャコモ・ボナヴェントゥーラが迷わず右足を振り抜き、狙い澄ました右足シュートをファーサイドへ沈める。イタリア代表が先手を取った。
このままイタリア代表の1点リードで前半終了かと思われた前半アディショナルタイムには、敵陣に押し込み続ける展開の中、イタリア代表が右サイドから攻撃へ。バレッラからの折り返しを受けたドメニコ・ベラルディがペナルティエリア右に侵入すると、左足のコントロールショットでゴールネットを揺らし、イタリア代表が2点をリードしてハーフタイムに突入した。
後半に入ってもイタリア代表は攻撃の手を緩めない。コーナーキックの跳ね返りを拾って自陣からやり直すと、敵陣で余っていたアレッサンドロ・バストーニが左サイドへスルーパスを送る。抜け出したジャコモ・ラスパドーリがマイナスへ折り返すと、中央で待っていたM・キーンには合わなかったが、ファーサイドに流れたボールにベラルディが反応。ダイレクトで右足を振り抜いてニアサイドを射抜き、イタリア代表が勝利を決定付けた。
後半アディショナルタイムには敵陣右サイドで混戦の中粘ったデスティニー・ウドジェが横へ繋ぐと、待っていたダヴィデ・フラッテージが切り返しから強引に左足を振り、グラウンダーのシュートを叩き込んだ。
試合はこのままタイムアップ。イタリア代表がホームで4ゴールを奪い、グループ最下位のマルタ代表に力の差を見せ付けた。3日後に控えたイングランド代表との直接対決に向けて弾みをつけている。
次節は17日に行われ、イタリア代表は敵地でイングランド代表と、マルタ代表はホームでウクライナ代表と、それぞれ対戦する。
【スコア】
イタリア代表 4-0 マルタ代表
【得点者】
1-0 23分 ジャコモ・ボナヴェントゥーラ(イタリア代表)
2-0 45+1分 ドメニコ・ベラルディ(イタリア代表)
3-0 64分 ドメニコ・ベラルディ(イタリア代表)
4-0 90+3分 ダヴィデ・フラッテージ(イタリア代表)
By サッカーキング編集部
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