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主将ケアー、エリクセンの救命活動で英雄扱いを望まず「本能に従ったまで」

率先してエリクセンの救命活動を行なったケアー [写真]=Getty Images

 ミランに所属するデンマーク代表DFシモン・ケアーが、同国代表MFクリスティアン・エリクセン(インテル)の救命活動を振り返った。19日、イタリア紙『コリエレ・デッラ・セーラ』が伝えた。

 エリクセンは、6月12日に行われたEURO2020・グループB第1節フィンランド戦の43分に突然意識を失って倒れ込み、ピッチ上で心臓マッサージなどの救命処置を受けて病院に搬送された。すぐに意識を取り戻したものの、スタジアム近くのデンマーク国立病院に数日間入院していた。

 デンマーク代表のキャプテンを務めるケアーはアクシデントが発生した際、真っ先にエリクセンの下に駆けつけた。エリクセンの舌を動かして気道を確保すると、AED(自動体外式除細動器)などの処置を受ける様子をカメラや観客から隠す“壁”を作るようチームメイトに指示。さらに、同選手のパートナーのメンタルケアをGKカスパー・シュマイケル(レスター)とともに行なっていた。

 ケアーの行動には称賛が集まっていたが、『コリエレ・デッラ・セーラ』紙のインタビューに応じたケアーは、「僕はヒーローではない」と即答。「僕はチームメイトと同じように迅速な対応をしただけなんだ。これはチームの努力の賜物であり、仮に倒れたのが対戦相手であったとしても、僕たちは当然同じことをしただろう。それだけなんだよ。大切なのは、クリスティアンが元気になったこと。それがすべてだ」と、チーム全員でエリクセンの命を救ったことを強調した。

 自身の救命活動については、「何も考えずにやった。本能に従い、必要なことを自動的にやったまでだ。あのようなことは初めてのことだったけど、これが最後になることを願っているよ」とコメント。また、すべての選手が心肺蘇生法を学ぶべきか、との質問に対しては、次のように答えている。

「確かにそうだね。あの映像で人々の意識が高まったことを願っている。ドクターたちはとても優秀で、すぐに介入してくれたけど、特定の状況下に何をすべきかを知っておくことは確かに重要だ。命を救うことができるのだから」

 なお、エリクセンは心臓の活動を監視する植え込み型除細動器(ICD)の装着手術を経て、6月18日に退院していた。現役続行の見通しは立っていないものの、ここまでは順調な経過を見せており、今月初めにはインテルのチームメイトたちとミラノで再会している。

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