エンバペ(左)とジルー(右) [写真]=Getty Images
EURO2020開幕が目前に迫るなか、フランス代表の内部で“火種”が燻っているようだ。10日、フランス紙『レキップ』が報じた。
フランス代表は8日に行われた国際親善試合でブルガリア代表と対戦。41分に負傷したFWカリム・ベンゼマに代わって出場したFWオリヴィエ・ジルーが終盤に2得点を挙げたこともあり、3-0で快勝した。
しかし、ジルーは試合後、「目立たないように見えたのは、走ってもボールが来ないことがあるからだ。いつも正しい判断ができるとは言わないけど、僕はエリア内での解決策をもたらすために最大限の努力をしたつもりだ。バンジャマン・パヴァールとウィサム・ベン・イェデルからの2つの良いアシストのおかげでうまくフィニッシュできたけど、もっと効果的なプレーができれば、もっと多くのゴールが決められたはず。お互いのことをもっとよく見つけ合うことができると思う」と、攻撃陣の連係に不満を抱いていることを明かした。
『レキップ』によると、ジルーの発言に対し、ブルガリア戦で“ひとりよがり”なプレーが散見されたFWキリアン・エンバペがコメントの“標的”になったと感じている模様。エンバペはディディエ・デシャン監督に対し、記者会見で自身の意見を明確にする場を設けてほしいとリクエストしたようだ。
しかし、デシャン監督はエンバペの要求を拒否。また、同監督はすでに“火消し”に動いており、「要求したところで毎回ボールが来るとは限らない。いつも同じことで、ストライカーは『要求しても、ボールが来るかどうかはMF次第だ』と言うし、MFは『ストライカーのせいだ』という。オリヴィエが言うのだから、それは起こりうることだ。時によってはそれが真実かもしれないが、状況によってはパスが来ないこともある」と、双方をなだめた。
EURO2020開幕直前に不穏な空気が漂い始めたフランス代表は、優勝に向けてまず、“死の組”グループFを突破しなければならない。15日にドイツ代表、19日にハンガリー代表、23日にポルトガル代表と対戦する。
By サッカーキング編集部
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