今年6月に開幕を迎えるユーロ2016 [写真]=Getty Images
6月からフランスで開催されるユーロ2016でのテロ事件発生を警戒するUEFA(欧州サッカー連盟)が、イングランド代表サポーターに転売チケットの売買を自粛するように求めた。イギリス紙の『テレグラフ』が13日付で報じている。
6月11日、ユーロ2016のグループステージ第1節でイングランド代表はロシア代表と対戦する。隣国フランスへ応援に駆けつけようとするイングランド代表サポーターに対し、UEFAはネット上での転売チケット購入を自粛するように呼びかけた。
フランスでは昨年11月13日に爆発テロ事件が発生。フランス代表とドイツ代表の国際親善試合が行われていたスタッド・ド・フランス(パリ北部郊外/サン・ドニ)の付近で3件のテロ行為があった。報道によると、犯人はスタジアム内への侵入を試みたが失敗したとの目撃証言もあるという。
事件を受けて、フランスではテロへの警戒が強まっている。違法でやり取りされた転売チケットが横行することで、スタジアムの安全が損なわれる恐れがあると懸念されている。
UEFAの弁護士を務めるニック・バイテル氏は、「イングランド代表サポーターは海外まで自国の代表を応援しに行くという素晴らしい伝統を持っている。しかし、ユーロ2016の代表戦チケットを買う際には、問題がなさそうに見える転売サイトも利用しないで欲しい。もし届いたチケットが本物だったとしても、対戦相手側のサポーター席に座ることになる可能性も高い」とコメントし、サポーターに転売チケット購入の自粛を求めている。
今大会ではガイドラインに沿わないチケットの入手は違法とされており、スタジアムへの入場を断られることになる模様だ。
By サッカーキング編集部
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