スペイン代表に初招集されたバレンシアのFWロドリゴ(右)[写真]=Getty Images
今週から来週にかけて行われるユーロ2016予選、大会3連覇が懸かるスペイン代表は、現地9日の第2節でスロバキア代表と、12日の第3節でルクセンブルク代表とそれぞれ対戦する。
今回のスペイン代表で最も注目される選手の1人が、初招集を受けたバレンシアのFWロドリゴだろう。これまでユースのカテゴリーでは常連だったロドリゴは、チームに合流した現地6日の練習後に行われた会見で、初めてのA代表入りをしみじみと噛み締めた。
「スペインは世界屈指の代表チームであり、極めてレベルが高い。誰もがA代表に到達する難しさを知っている。僕はこれまで殆ど全てのカテゴリーでプレーしてきただけに、ここまでたどり着くことができ本当に嬉しい」
かつてはスペイン代表の最大勢力だった時代もあるものの、最近は1人も選手を送り出せなかったバレンシア。だが、前回はFWパコ・アルカセル、今回はロドリゴが相次ぎ初招集を受け、U-21代表のDFホセ・ルイス・ガヤにも将来的なA代表入りが期待されている。この点に関して質問されたロドリゴは、現在リーガ・エスパニョーラで2位につけているバレンシアでの好調さをスペイン代表にも繋げたいとの意欲を見せた。
「バレンシアは素晴らしいスタートを切った。僕達はクラブで良い仕事をしているからこそ、招集を受けたことは言うまでもない。僕はフットボールを満喫するためにここにやって来た。この機会を活かし、代表のために持てる最高の力を出したい」
ロドリゴは一方で、初のA代表にも戸惑うことなく初日を終えられたことを説明した。
「アルカセルからは『チームメイトはとても親しみやすいし、皆謙虚だ』と聞いていたし、ここにはU-21代表やオリンピック代表の仲間も多い。そのため、落ち着いて過ごすことができている」