[写真]=Getty Images
ラ・リーガ第2節が24日に行われ、レアル・ソシエダとエスパニョールが対戦した。
今シーズン開幕戦のバレンシア戦では、久保建英が加入後3度目となる“オープニングゴール”を記録しながら、1-1のドローと勝利を逃していたレアル・ソシエダ。本拠地『レアレ・アレーナ』でのホーム開幕戦となる今節は、開幕節でアトレティコ・マドリードを2-1で破り、勢いに乗るエスパニョールと対戦する。レアル・ソシエダは前節からスターティングメンバー3名を変更しており、久保はミケル・オヤルサバルやアンデル・バレネチェアらとともに、2試合連続のスターティングメンバーに名を連ねた。
試合は入りの時間帯こそレアル・ソシエダのペースだったものの、序盤の10分にスコアを動かしたのはエスパニョールだった。自陣でボールを奪ったところから速攻へ移ると、細やかなタッチでドリブルしたティリス・ドーランがファウルを受けたが、ボールを引き取ったペレ・ミジャがスペースを前進しており、主審はアドバンテージを宣告。1度ボックス右のロベルト・フェルナンデスへボールを渡すと、ダイレクトでの折り返しを頭で沈め、ペレ・ミジャの2試合連続ゴールでエスパニョールが先手を取った。
先行されたレアル・ソシエダは、なかなか決定機を構築することができず、32分には久保がペナルティエリア内で倒されるが、笛は吹かれない。整備されたエスパニョール守備陣にヒビを入れられずにいると、前半終盤にはホン・アランブルの蹴った浮き球のボールを久保が頭で繋ごうとしたものの、自陣後方へ流れたボールがロベルト・フェルナンデスに渡り、うまく入れ替わった末、ジョン・マルティンに倒される。エスパニョールにPKが与えられた。
キッカーを務めたハビ・プアドはゴール左下を狙ったが、GKアレックス・レミロが完全にコースを読み切って弾き出す。レアル・ソシエダが難を逃れたかに見えたが、こぼれ球をクリアしたアランブルは、キッカーのハビ・プアドがボールに触る前にボックス内に入っており、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を経て“蹴り直し”が宣告。2度目のキックは、ハビ・プアドがゴール正面に蹴り込み、エスパニョールが2点をリードして前半を終えた。
後半に入ると、序盤は前半と同様にエスパニョールが良い守備から良い攻撃に転じるシーンを作っていたが、56分にホン・ゴロチャテギとオーリ・オスカルソンを送り出すと、一気に試合の流れが変わる。特に、アーセナルへ旅立ったマルティン・スビメンディから背番号「4」を引き継いだゴロチャテギは、味方とリンクできる斜めのポジションを保ちながら、シンプルなプレーで攻撃に彩りを加え、レアル・ソシエダが反撃の体制を整えていく。
このような姿勢が結果につながったのは61分だった。自陣でアランブルが相手の攻撃を食い止めたところから、ゴロチャテギが右サイドへ預けると、久保は横へのドリブルから斜め前へボールを進める。パブロ・マリンがスペースを前進し、スルーパスで背後を狙うと、オマル・エル・ヒラリが対応したものの、ボールに触る直前にまさかのスリップ。セカンドボールを拾ったバレネチェアは、ボックス左から右足を振ると、相手に当たってゴールに吸い込まれ、レアル・ソシエダが1点を返した。
勢いに乗るレアル・ソシエダは69分、右サイドから攻撃へ転じると、ゴロチャテギ、アランブル、久保と繋ぎ、ペナルティエリア手前でボールを受けたオヤルサバルが、反転から左足でスルーパスを通す。抜け出したオスカルソンが右足でシュートをねじ込み、レアル・ソシエダが試合を振り出しに戻した。
レアル・ソシエダは、途中出場のブライス・メンデスや、バレネチェア、さらには久保らが次々とゴールに迫り、逆転の匂いをも漂わせる。終盤はレアル・ソシエダが優勢に試合を進めたものの、逆転まで持ち込むことはできず、試合は2-2でタイムアップを迎えた。
この結果、レアル・ソシエダはラ・リーガ開幕から2戦連続のドロー。久保は今季初のフル出場を果たした。対するエスパニョールは逃げ切りこそ失敗したものの、1勝1分とまずまずのスタートを切った。
次節、レアル・ソシエダは30日に敵地でオビエドと、エスパニョールは31日にホームでオサスナと、それぞれ対戦する。
【得点者】
0-1 10分 ペレ・ミジャ(エスパニョール)
0-2 45+1分 ハビ・プアド(PK/エスパニョール)
1-2 61分 アンデル・バレネチェア(レアル・ソシエダ)
2-2 69分 オーリ・オスカルソン(レアル・ソシエダ)
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