レアル・マドリードとバルセロナが激突する“エル・クラシコ” [写真]=Getty Images
かつてスペインで用いられていた“クラシコ”の通称は、現在と異なる2クラブの対戦を意味していたようだ。21日、スペイン紙『アス』がその歴史を深掘りしている。
21日に開催が予定されている今季のリーグ戦2度目の“エル・クラシコ”。ここまでのラ・リーガでは、勝ち点「78」を積み上げているレアル・マドリードが首位に立っており、今節は勝ち点「70」の2位バルセロナがポイント差を縮めるべく敵地『サンティアゴ・ベルナベウ』へと乗り込む。現代サッカー界で最大のビッグマッチに数えられている宿敵同士の対決だが、かつてのスペインでの“クラシコ”は、現在と異なる意味合いがあったようだ。
同紙は、“クラシコ”が各地方で最も強力な名声のある2チームによる試合の名称として広く知られていると指摘。加えて、今のスペインで“クラシコ”はレアル・マドリードとバルセロナの対戦を意味しているものの、以前はレアル・マドリードとアスレティック・ビルバオの対戦を意味していたと紹介している。現在、両者の試合は“オールド・クラシック”と呼ばれているが、2011-2012シーズンまではスペイン国内で最も直接対決の回数が多い2クラブであったという。
しかし、様々な因縁やライバル関係の変化を経て、1990年代には多くの人が「レアル・マドリードvsバルセロナ」を“クラシコ”として認識し始めた模様。「マドリード対バルサが“エル・クラシコ”として洗礼を受けた正確な日付は存在しないが、この名前は歴史の重みによって芽生えてきたものである」と主張した。
また、“クラシコ”と似たような位置づけとなっている“ダービー”との違いも説明。“スーペル・クラシコ”(ボカ・ジュニオルスvsリーベル・プレート)、“ル・クラスィク”(パリ・サンジェルマンvsマルセイユ)などを例に挙げながら、「“クラシコ”は特定の国で最も重要なゲーム」と述べつつ、“イタリア・ダービー”(ユヴェントスvsインテル)、“オールド・ファーム”(セルティックvsレンジャーズ)などを例に挙げて、“ダービー”は「都市を共有する2チーム間の対決」と解説している。
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By サッカーキング編集部
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