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カラスコが再びアトレティコに別れ、サウジ行きが正式決定…アル・シャバブと3年契約締結

2023.09.05

アトレティコでは約6年間プレーしたカラスコ [写真]=Anadolu Agency via Getty Images

 サウジアラビアのアル・シャバブは4日、スペインのアトレティコ・マドリードからベルギー代表MFヤニック・カラスコが完全移籍にて加入することを発表した。

 ベルギー出身のサイドアタッカーが、合計約6年間を過ごしたアトレティコ・マドリードに再び別れを告げた。クラブの発表によると、カラスコはアル・シャバブと2026年6月30日までの3年契約を締結。背番号は「23」と伝えられた。移籍金は公表されていないものの、スペインメディア『マルカ』によると、ボーナスなどを含めた総額は1500万ユーロ(約24億円)に上るようだ。年俸総額は1300万ユーロ(約21億円)ほどの見込みだという。

 カラスコは1993年9月4日生まれの現在30歳。ユース年代で母国を離れ、モナコのアカデミーに加入し、同チームでトップチームデビューを飾った。モナコでは2014-15シーズンにチャンピオンズリーグ(CL)のベスト8入りを経験し、2015年夏にアトレティコ・マドリードへ完全移籍加入。両サイドの2列目を主戦場に活躍すると、初年度にはCLの決勝進出に貢献し、2年目からは背番号「10」を託された。2017-18シーズンも主力の一角となっていたが、冬の移籍市場で中国の大連一方(現:大連人職業)に電撃移籍。中国では2シーズンを過ごし、公式戦通算52試合の出場で24ゴール17アシストを記録した。

 2020年1月には冬の移籍市場でアトレティコ・マドリードにレンタル移籍加入し、およそ2年ぶりに古巣へ復帰。シーズン終了後には完全移籍へ移行した。以降はアトレティコ一筋でキャリアを積み、3バックシステムが導入されたチーム内でウイングバックとして立ち位置を確立。2020-21シーズンにはラ・リーガ30試合の出場で6ゴール10アシストをマークし、7シーズンぶりの優勝に貢献。中国移籍前も含めるとアトレティコ・マドリードでは公式戦通算266試合のピッチに立ち、47ゴール45アシストを記録している。

 また、2014年9月にはベルギー代表に初招集され、翌年3月にデビューを飾った。以降は“黄金世代”を迎えたベルギー代表において主力の1人として活躍し、FIFAワールドカップ、EUROともに2大会連続で出場。これまでに代表チームでは通算66試合に出場して9ゴールを挙げている。

 アル・シャバブは昨季のサウジ・プロフェッショナルリーグを4位で終えたものの、今季は開幕5戦を終えた段階で2分3敗と未勝利が続き、現在は18チーム中17位に甘んじている。現在クラブには元アルゼンチン代表MFエベル・バネガや、Jリーグでもプレーした経験を持つ韓国代表GKキム・スンギュらが在籍しており、今夏にはストラスブールからセネガル代表FWアビブ・ディアロを獲得。カラスコは欧州から2人目の新戦力としてクラブに迎え入れられることとなった。

By サッカーキング編集部

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