[写真]=Getty Images
レアル・マドリードとバルセロナは30日、12月7日に行われるラ・リーガの臨時総会を欠席すると発表した。
ラ・リーガの臨時総会は、リーグの規約と内部規則にいくつかの重要な修正を加えることを目的として、12月7日にアラブ首長国連邦のドバイで開催されることが、11月25日に通達されたという。レアル・マドリードとバルセロナはともに、「このような広範囲の改革に関する最善の合意を得るためには、事前の適切な議論と、より広範で参加型の冷静な分析が必要とされる」として、欠席を決めた。
また、ラ・リーガは「クラブの代表者とその同伴者に適切な交通手段と宿泊施設を提供する」としているものの、レアル・マドリードは「ラ・リーガ本部から5000キロ以上離れた場所への呼び出しは違法だと考えています」と主張している。
「このような性質のイベントを、特別な費用をかけずにラ・リーガ本部で開催できるにもかかわらず、この日時にアラブ首長国連邦に100人以上を派遣し、経済的費用を負担させることは、全く不適切であり、支離滅裂なことである。クラブは、近年の収入減により財政的に非常に厳しい状況にあり、特にこのような経済状況の中で、不釣り合いで不必要な費用を負担することは理解できません」
レアル・マドリードは声明文の最後で、「経済的に不当な損失を与え、スペインサッカーのイメージと評判を著しく損なうラ・リーガ会長の無責任な行動に再び対応しなければならないことを遺憾に思っています」と、ラ・リーガのハビエル・テバス会長を非難。また、バルセロナも「FCバルセロナの権利と利益を損なうと考えられるいかなる形の行動にも反対することを改めて表明します」と、ラ・リーガに対抗する姿勢を示した。
レアル・マドリードとバルセロナは昨年4月に欧州スーパーリーグ構想を立ち上げたことで、テバス会長と衝突。また、同年8月にラ・リーガが投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズから27億ユーロ(約3888億円)の巨額融資を取り付けた際にも両サイドは対立した。レアル・マドリードとバルセロナは、50年間にわたって売り上げの一部がCVCに分配される構造に難色を示し、アスレティック・ビルバオやレアル・オビエドとともに資金調達を拒絶していた。それらの経緯もあり、スペインの2強上層部とテバス会長の間には一触即発のムードが漂っている。
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