バルセロナからアトレティコにレンタル中のグリーズマン [写真]=Getty Images
バルセロナがアトレティコ・マドリードに対する訴訟を準備しているようだ。8日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
事態の原因とされているのが、現在バルセロナからアトレティコ・マドリードにレンタル中のフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン。同選手は2021年夏に最長2シーズンのレンタル移籍でアトレティコ・マドリードに加入。今シーズンも引き続き同クラブでプレーしている。
この移籍に関しては、グリーズマンが45分間以上出場した試合数が、レンタル期間中の出場可能試合全体の50パーセントを超えた場合、アトレティコ・マドリードに対し4000万ユーロ(約57億円)の買い取り義務が発生するという内容の条項が付随していると伝えられていた。そして、この買い取り義務の発生条件を巡ってバルセロナ側とアトレティコ側に主張の食い違いがあるようだ。
アトレティコ側はレンタル期間を2年間と考えており、45分間以上出場した試合数が、2年間分の出場可能試合全体の50パーセントを超えた場合にのみ、買い取り義務が生じると認識していたという。グリーズマンは昨シーズン、出場可能試合の約80パーセントで45分間以上プレー。そのため、今シーズンは出場機会を制限しなければ買い取り義務がほぼ間違いなく発生する状況となっている。今シーズンの公式戦において、グリーズマンの後半途中からの起用が多くなっている背景には、買い取り義務発生を回避しようというアトレティコ側の思惑があるとも噂されている。
しかし、バルセロナ側の主張はアトレティコ側とは異なっているようだ。報道によると、バルセロナ側はグリーズマンのレンタル期間を1+1年と考えており、正規のレンタル期間は終了しているとの認識だという。つまりバルセロナ側の主張では、昨シーズン終了時点で買い取り義務発生に必要な条件はすでに達成済み(グリーズマンは昨シーズンの出場可能試合の約80パーセントで45分間以上プレー)ということになる。こうしたことから、バルセロナ側は、アトレティコ側に対し移籍金4000万ユーロ(約57億円)の支払いを求める訴訟を準備しているという。
果たして事態は今後、どのように進展していくのだろうか。
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By サッカーキング編集部
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