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病魔に打ち勝ったビルバオDF、精巣腫瘍が見つかったFWハラーを励ます「全てがうまくいく」

2022.07.21

イェライ(左)が、ハラー(右)へ励ましのメッセージを送る [写真]=Getty Images

 アスレティック・ビルバオのスペイン人DFイェライ・アルバレスが、精巣腫瘍が見つかったドルトムントに所属するコートジボワール代表FWセバスティアン・ハラーへメッセージを送った。20日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 1995年1月24日生まれのイェライは現在27歳。2008年にアスレティック・ビルバオの門を叩くと、着実に成長を遂げて、2016-17シーズンにトップチーム昇格を果たした。U-21スペイン代表にも選出されるなど将来を嘱望されていた中、2016年12月に精巣ガンを患っていることが発覚。すぐさま摘出手術を行った同選手は、2017年2月に復帰を果たしたものの、同年6月に再発。それでも、不屈の闘志を持つイェライは家族やチームメイトに支えられながら、病魔に打ち勝つことに成功した。昨シーズンは負傷の影響もありラ・リーガ22試合の出場にとどまったが、“ロス・レオネス”に欠かせない存在となっている。

 ドルトムントは18日、同日午前中に体調不良を訴えていたハラーが精密検査を受けた結果、精巣に腫瘍が見つかったことを発表。数日以内に、専門的な医療機関でさらなる検査を受けるため、プレシーズンキャンプを行うチームから離脱することも併せて伝えていた。

 この報せを受けたイェライは19日、自身の公式Twitterで「僕はハラーとともにいるよ。強く生きて。早く良くなってね!」と励ましのメッセージを投稿。さらに20日、改めて病魔との戦いに挑むハラーに対して「多くの人が支えてくれていることが、とても幸運なことであると、僕はメッセージを送りたい。世界中の人々が、ガンと闘っているけど、サッカー選手である僕たちのようなサポートを半分も受けられていない」と言及。続けて「かつて僕は、現役・引退問わず、多くのサッカー選手からメッセージをもらったよ。ありがたかったし、本当に助かった。だからこそ、今回の知らせを聞いた時、真っ先にこのメッセージを伝えたいと思ったんだ」と胸中を明かした。
 
 またイェライは「何をしなければならないか、何をしなくてもいいかは、人それぞれだ。みんな自分にあった方法で対処している」と前置きしつつ、「彼は少しの間、サッカーから気持ちを離さなければならない。でも、いずれは全てが過ぎ去るんだ。強さを持って、今は仲間や愛する人に寄り添うことで、全てがうまくいく」と自身の経験を踏まえ、アドバイスを送っている。

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