[写真]=Getty Images
バルセロナは30日、クラブのラ・リーガ放映権の10パーセントをアメリカのPEファンド『Sixth Street』に売却することを発表した。
発表によると、『Sixth Street』はテレビ放映権の10パーセントを今後25年間にわたって取得する。その見返りとして、まずは2億750万ユーロ(約294億円)をバルセロナに投資。バルセロナはこの取引により、2021-22シーズンのキャピタルゲインは総額2億6700万ユーロ(約378億円)になると説明している。
今回の権利売却により6月30日の決算での赤字は回避したが、バルセロナは依然として多額の負債を抱えている。今後さらに、放映権を15パーセント、クラブ子会社の『バルサ・ライセンシング&マーチャンダイジング(BLM)』の株式49パーセントを売却する可能性が報じられている。
バルセロナは今回の投資額の一部を、バイエルンに所属するポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキの獲得に用いると予想されている。また、フリーでの加入が噂されるコートジボワール代表MFフランク・ケシエ、デンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンとの正式契約にも近づくことになりそうだ。あとは給与体系のスリム化に成功すれば、ラ・リーガのファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規定を満たして新戦力の登録が可能となる。
『Sixth Street』はバルセロナのライバルであるレアル・マドリードに対しても、3億6000万ユーロ(約510億円)の大型投資を実施。それと引き換えに、今後20年間『サンティアゴ・ベルナベウ』の商業事業を運営する新会社の株式30パーセントを取得する。また、NBAサンアントニオ・スパーズの株式20パーセントなども保有しているほか、来季からバルセロナのメインスポンサーとなる『Spotify』も主な顧客として知られている。
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By サッカーキング編集部
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