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注目集めるジダン監督の後任人事…4人の候補者、それぞれの“メリット”と“デメリット”は?

2021.05.29

ジダンの後任は誰に? [写真]=Getty Images

 レアル・マドリードは27日、ジネディーヌ・ジダン監督の退任を発表した。クラブは後任探しに着手しており、複数人の候補者の名前が地元メディアに挙がっている。

 そんな中、スペイン紙『マルカ』は4人の候補者をリストアップ。監督契約を結ぶうえでの“メリット”と“デメリット”をまとめているので紹介しよう。

[写真]=Getty Images

■ラウール・ゴンサレス(レアル・マドリード・カスティージャ監督)

ラウール・ゴンサレス

カスティージャを率いるラウール氏

▼メリット
「レジェンドが去った穴を埋められるのは、別のレジェンドだろう」。『マルカ』がそう記事をつづるように、現役時代の大半をレアルで過ごした生え抜きのレジェンドは最も自然な後継者と言える。Bチームからの内部昇格もジダンが監督就任に至った経緯と同じで、現役時代から醸し出していた格の違いやカリスマ性といった要素は現在のチームに欠けているものだと同紙は指摘している。

 新型コロナウイルスの影響で大型補強が望めない今、チームの新たな起爆剤となりうるカンテラーノ(下部組織出身選手)たちをすでに把握しているのもアドバンテージになるという。

▼デメリット
 昨季は「U-19世代のチャンピオンズリーグ」と呼ばれるUEFAユースリーグを制覇。今季もカスティージャを2部昇格プレーオフへと導いている。しかし、トップカテゴリーでの監督経験がないのは、大きなマイナス要素だろう。

『マルカ』も、「その点をクラブは熟慮しておらず、腹をくくってオファーをしなければ、溝が生まれかねない」と指摘する。また、これから新たなプロジェクトが始まるというタイミングでチームを託すべきタイプの監督でもない、と記事をつづっている。

■アントニオ・コンテ(インテル前監督)

アントニオ・コンテ

インテルを退団したコンテ氏

▼メリット
 ジダンとほぼ同じタイミングでインテルの監督を退任することが決まったコンテ。セリエAでは4度、プレミアリーグでは1度の優勝を誇るなど、実績十分でチームに勝利をもたらすことのできる監督だ。

『マルカ』はそんなコンテを、「大きな挑戦にも尻込みすることなく、際立ったキャラクターの持ち主」と紹介。また、非常に厳格な人物として知られ、変革の必要性が叫ばれるチームを指揮するには最適の人物だと見ている。

 “守備の国”イタリア出身の指揮官だが、今季セリエAで89得点をマークしたように攻撃的なスタイルを好む。そのこともレアルのファンには歓迎されるはずだと、『マルカ』は記事をつづっている。

▼デメリット
 長所と短所は表裏一体であり、強烈なキャラクターはデメリットにもなりうると『マルカ』は指摘する。ピッチ内外で選手たちに厳しいルールを課すコンテの場合、穏健なジダン監督に慣れ切った選手たちとの間で軋轢が生まれる可能性があるというのだ。

 すでにその予兆はある。過去にレアルがコンテの招へいに動いていると報じられた際、キャプテンのセルヒオ・ラモスはこうクギを刺したのだ。

「リスペクトは勝ち取るもので、相手に押し付けるものではない。ドレッシングルームを管理することの方が、監督としての知識よりも大事だ」

 フロントとの衝突が絶えないことも、コンテ招へいのネックとなりそうだ。

■マウリシオ・ポチェッティーノ(パリ・サンジェルマン監督)

マウリシオ・ポチェッティーノ

PSGとの契約を残すポチェッティーノ氏

▼メリット
 ポチェッティーノは過去に何度も新監督候補に名前が挙がった人物。レアルの関係者から高く評価されていることを本人も自覚しており、今も良好な関係を保っているという。

 コンテとは対照的なキャラクターの持ち主で、人心掌握術に長けている。また、トッテナムの監督として、戦術面においても光るものを見せてきた。

 監督としての能力に加えて、スペインを熟知していることも大きいと『マルカ』は指摘。選手としても、監督としてもリーガ・エスパニョーラを戦ったことがあり、同国のメディア事情を心得ているのは大きい。レアルという特殊なクラブを率いるうえで、不安要素が少ないのは彼にしかないメリットだろう。

▼デメリット
 今季途中に就任したパリ・サンジェルマンでは、優勝を義務づけられながらリーグ4連覇を逃し、リベンジを狙ったCLでも準決勝敗退となった。これまで国内カップ戦でしか優勝した経験がなく、“勝てる監督”というわけではない。

 またコンテのようなカリスマ性がなく、スペインでプレーしていたとはいえ、ラウールのようにレアルとの直接的な結びつきもない。そもそもパリ・サンジェルマンと契約中の身であり、引き抜きは簡単ではないというのが『マルカ』の見立てだ。

シャビ・アロンソ(レアル・ソシエダB監督)

シャビ・アロンソ

レアル・ソシエダBを率いるアロンソ氏

▼メリット
 2019年夏に古巣レアル・ソシエダのBチームで監督キャリアをスタートさせると、2年目の今季は素晴らしい成果を残した。昇格プレーオフを制して、60年ぶりの2部昇格を決定。名将への第一歩を踏み出している。

『マルカ』は「巧みな手腕とサッカーへの理解は、明るい未来を予感させる」とし、「レアルの監督に就任することになれば、自らのアイデアに基づいてチームをデザインし、それまで存在しなかった明確なサッカースタイルを植え付けることができる」と、記事を綴っている。

▼デメリット
 とはいえ、彼もまたラウールのようにトップカテゴリーでの監督経験がなく、レアルのようなビッグクラブを率いるタイミングとしては早すぎるかもしれない。またトップチームと近い場所にラウールがいるにも関わらず、似たような経験と実績を持つ指導者を外部から連れてくるのは得策ではないと『マルカ』は指摘している。

(記事/Footmedia)

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