降格が決まったデポルティーボ [写真]=ムツカワモリ
20日に予定されていたリーガ・エスパニョーラ2部最終節のデポルティーボ対フエンラブラダの試合が延期となった。
MF柴崎岳が所属するデポルティーボは、20日にホームでリーガ・エスパニョーラ最終節を行う予定だった。しかし、試合前に行われた検査でフエンラブラダの選手複数名の新型コロナウイルス感染が確認されたため、スペインサッカー連盟(RFEF)、リーガ・エスパニョーラ、スペインスポーツ評議(CSD)の合意のもと、試合開始の約45分前に同試合のみ延期が決定した。
20日付けのスペイン紙『マルカ』によると、フエンラブラダの選手7名とコーチングスタッフの5名、計12人が感染した模様。フエンラブラダの発表によると、陽性反応が出た全員は無症状だという。
デポルティーボは前節終了時点で勝ち点「48」に留まり、降格圏の19位に沈んでいた。最終節では、ルーゴとアルバセテが揃って勝利し、敗れたポンフェラディーナが降格圏との境目である18位に転落。デポルティーボはフエンラブラダ戦に勝利してポンフェラディーナと勝ち点「51」で並んだとしても、当該チーム同士の成績で劣るため、試合を行わずに1980年以来となる3部降格が決定した。一方、現在8位のフエンラブラダは、デポルティーボ戦に引き分けまたは勝利で、昇格プレーオフ圏内の6位に浮上することができる。
同試合の延期に際し、フエンラブラダと昇格プレーオフ圏内を争った現在7位のラージョ・バジェカーノは、試合前に公式声明を発表。「ラージョ・バジェカーノは『勝ち点を落とす』というプレッシャーの下でプレーすることを余儀なくされるが、フエンラブラダはそうではない。彼らは(新型コロナウイルスに感染していない)残りの選手たちで試合ができるにも関わらずだ。このことから、クラブはスポーツと経済的利益の両面において非常に有害なこの決議を受け入れず、利益を守るために法的措置を取るだろう」と、1試合のみを延期したリーグの判断は公平性に欠けていると主張した。現在6位のエルチェや残留を決めたアルバセテも、ラージョ・バジェカーノの主張を全面的に支持する声明を発表している。
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By サッカーキング編集部
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