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“バロンドール”運営誌、未受賞のイニエスタに謝罪…その理由も説明

2018.04.26

今シーズン限りでのバルセロナ退団が噂されるイニエスタ [写真]=Getty Images

 年間の最優秀選手に贈られる『バロンドール』を運営するフランス誌『フランス・フットボール』が、バルセロナに所属するスペイン代表MFアンドレス・イニエスタに謝罪したようだ。スペイン紙『マルカ』などが報じている。

 今シーズン限りでバルセロナを退団し、中国へ移籍することが濃厚と見られているイニエスタ。正式発表は未だされていないが、クラブだけでなく、スペイン代表でも数々の功績を残してきた同選手の退団を嘆く声が早くも聞こえている状況だ。

 イニエスタは2010 FIFAワールドカップ 南アフリカの決勝でゴールを決め、スペイン代表の初優勝に大きく貢献。その活躍が認められ、『バロンドール』の最終候補3人に残ったが、バルセロナでチームメイトのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが受賞し、惜しくも2位となった。

 選手個人の活躍だけでなく所属チームの結果も同賞の選出理由に大きく反映されることから、この結果には少なくない疑問が寄せられた。

 その後もレアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとメッシの“2強”の後塵を拝し、受賞するには至っていない。

 報道によると、イニエスタが欧州の第一線から退く可能性が浮上したタイミングで『フランス・フットボール』の編集者、パスカル・フェレ氏が同誌に掲載したコラムが大きな話題となっているようだ。

「申し訳ない、アンドレス」との見出しで始まるコラムには「彼は常に最高のゲームファシリテーター(=物事を容易にする人物)だ。彼の同世代の選手たちの多くはそのサッカー人生を複雑なものしているが、彼は約15年もの間、全てを簡単なものに、そして、ずっと楽しんでプレーしている。イニエスタの才能は他者を活かすことだ。彼がいなければメッシはバルセロナで遥か早くに衰えていただろう。彼の利他主義は、確かにその才能を認知されることを難しくした」と称賛の言葉が綴られている。

「彼は我々にとってただの選手ではなかった。チームのために自らを犠牲にするスタイルは最終的に彼個人の才能の認知を奪われることとなってしまった。これまでバロンドールの受賞を逃してきた選手の中で、彼の存在は特に痛い。ロシアでのワールドカップで格別なプレーをして、この民主的な異常を正して欲しい」

 現時点で去就は不透明な状況となっているイニエスタだが、その才能は今も多くの人に認められていることを証明する形となった。

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