昨季はバジャドリードでプレーしたアルナイス(左)、バルサのトップチームに食い込めるか [写真]=Getty Images
バルセロナの新星として期待を寄せられているスペイン人FWホセ・アルナイスが、最高の形でトップチームデビューを飾った。23日に行われたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)4回戦ファーストレグで、バルセロナはアウェイでムルシアに3-0と快勝。アルナイスはフル出場を果たし、1ゴールを記録した。
リーガ・エスパニョーラ1部に所属するクラブにとっては大会初戦となる4回戦。バルセロナは大黒柱のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシをはじめ、多くの主力選手に休養を与えつつ、トップチームから準レギュラーの9選手を起用した。Bチームからは2人だけとなった先発メンバーに抜てきされたアルナイスは、2点リードで迎えた56分にドリブルから鋭いシュートを突き刺した。
試合後のインタビューでアルナイスは「最初はごく平凡だったけど、徐々にリズムを上げることができた。後半はかなり良いプレーができた」と振り返り、鮮烈なトップチームデビューに喜びを爆発させた。
「信じられないほど素晴らしい試合だった。トップチームでのデビューをスタメンで飾り、ゴールまで決められるなんてね。今はとてつもない幸せに包まれている。今日の試合は生涯、忘れない」
また、試合後の会見で多くの選手を称えたエルネスト・バルベルデ監督も、アルナイスにはひときわ大きな期待を寄せている。
「アルナイスにはボールを持った時にゴールへ向かう力強さがある。うまく第一歩を踏み出せたことで、今後も我々を助けてくれると考えている。我々はたった一つのチームではなく、バルサBも含めた2つのチームだ」
現在22歳のアルナイスは、スピードとテクニックを兼ね備え、利き足の右足だけでなく左足でのプレーも得意とする。本職は左のサイドアタッカーだが、攻撃的な複数のポジションを高いレベルでこなす、ポリバレントな能力も併せ持つ。昨シーズンはバジャドリードで35試合に出場して12ゴール4アシストを記録すると、バルセロナBに加入した今シーズンも9試合で4ゴール3アシストを記録。リーガ・エスパニョーラ2部ではすでに抜群の存在感を示し続けている。
バルセロナのトップチームは現在、新戦力のフランス代表FWウスマン・デンベレが故障離脱中であり、アルナイスの突破力と得点力は魅力的だ。若手を重要視するバルベルデ監督がほのめかした通り、今後はリーガ・エスパニョーラやチャンピオンズリーグでも出場機会が見えてきそうだ。
文=北村敦