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C・ロナとメッシ、FIFA表彰式で和やかに交流…“橋渡し役”は?

FIFA年間表彰式で顔を合わせたメッシ(左)とC・ロナウド(右) [写真]=FIFA via Getty Images

 レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドと、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。フットボール界の2大スターの関係は、年月を追うごとに“良きライバル”に相応しいものへと形を変えているようだ。

 C・ロナウドとメッシは、レアル・マドリードバルセロナという永遠のライバル同士のエースであることから、かつてはメディアによる一方的な報道によって不仲が囁かれていた。だが、近年では和やかに交流する機会が散見されている。


 それを象徴するのが、23日に行われたFIFA(国際サッカー連盟)の年間表彰式「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ2017」での姿だろう。ともに男子年間最優秀選手の最終候補3名に選ばれたため、最前列に座席が用意された両選手。互いに笑顔を浮かべながら固い握手を交わしていた。

 とはいえ、以前は2人がこれほど和やかに交流することはなかった。“友好関係”のきっかけを作ったのが、C・ロナウドの長男でありながらメッシのファンであるクリスティアーノ・ジュニアくんであることはよく知られた話だ。2015年、FIFAバロンドールの授賞式で、C・ロナウドがジュニアくんをメッシに紹介したことを境に、両者の距離感は一気に縮まったと言われている。

 スペインのラジオ局『カデナ・セール』によると、今回の年間表彰式でも、ジュニア君が「ねぇパパ、ねぇパパ、メッシとお話ししてもいい?」とおねだりすると、C・ロナウドは「もちろんOKだよ」と快諾。父親とともに歩み寄ってきたジュニアくんを、メッシが笑顔と握手をもって温かく迎え、ひとときの会話を交わしたとのことだ。

 なお、今回はC・ロナウドが2年連続で男子年間最優秀選手に輝き、メッシが持つ歴代最多5度の受賞記録に並んだ。とはいえ、今後もメッシと切磋琢磨していく意欲にあふれているC・ロナウドは、授賞式後の会見で「メッシとC・ロナウドによる覇権はこれで最後か?」と質問されると、笑みを浮かべながら見事に切り返している。

「僕たちの時代が終わったって? いや、始まったばかりだよ」

 かつてはメッシを過剰に意識する発言も目立ったC・ロナウドが、このような連帯意識を持つようになったのは、やはりジュニアくんの存在があってのことだろう。両雄の橋渡し役となってくれた8歳のサラブレッドに、フットボールのファンとしては感謝しなければならないのかもしれない。

文=北村敦

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