2016.04.29

残り3試合…リーガ・エスパニョーラ閉幕までに注目すべき4つのこと

(左から)スアレス、C・ロナウド、F・トーレス、乾貴士 [写真]=Getty Images
世界最高峰の「スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ」を2018−19シーズンも毎節最大5試合生中継!

1.優勝争い カレンダーの有利不利

 直接対決の成績と得失点差、そしてリーガ・エスパニョーラ一本に絞れる点でバルセロナが有利なのは明らか。だが、カレンダーにも有利不利が隠れている。それが、欧州カップ戦の出場権争いにも、残留争いにもかかわらない無風地帯にいるチームとの対戦カードを残しているか否か。必死で戦う相手とリラックスした相手では試合の難易度がまったく違ってくる。

 無風地帯のチームとは具体的には8位バレンシアから14位デポルティーボのこと。これら無風組との対戦を最も多く残し有利なのは、レアル・マドリードだ。レアル・ソシエダ、バレンシア、デポルティーボはいずれも目標達成済み。抵抗するとすればプライドを懸けてくるバレンシアか。逆にアトレティコ・マドリードは3試合すべてが高モチベーション組のラージョ・バジェカーノ、レバンテ、セルタで苦戦が必至。バルセロナはベティスだけが無風で、エスパニョール戦、グラナダ戦は決戦になりそうだ。

2.得点王争い クリスティアーノ・ロナウドに逆転のチャンス

 得点王争いは34ゴールのルイス・スアレス(バルセロナ)、31ゴールのC・ロナウド(レアル・マドリード)に絞られた。ゴールチャンスを融通する(PKを蹴らせるなど)余裕があるチームに居る方が有利なのだが、ともに優勝争い中だからその点は互角。やはり違いは残り試合の難易度となる。無風組との対戦では大勝の可能性が高く、ゴール数を伸ばすチャンス。となると、レアル・マドリードの逆転優勝とともにC・ロナウドに逆転得点王の芽が出て来る。

3.乾貴士も“残留”を勝ち取れるか?

 契約はまだ2年残っている。エイバルも1部残留が確定済み。だから放出の可能性は低いが、乾が請われて残れるかどうかは別問題だ。25試合出場(18試合先発、7試合途中出場)で3ゴール3アシストはスペイン人だったら合格点。だが、クラブ史上最高の契約金でやって来た外国人助っ人としては、やや物足らない。良い印象を上積みしてシーズンを終えたいところだ。調子は下降気味で、第34節バレンシア戦で精彩を欠いていたと思ったら、翌週のデポルティーボ戦では招集外となった。ホセ・ルイス・メンディリバル監督は乾に休養を与え、イゼト・ハイロヴィッチを試しているのかもしれないが…。残り試合での使われ方で来シーズンのレギュラー争い(乾、サウール・ベルホン、ハイロヴィッチ)が占えるかもしれない。

4.ユーロ2016当落線上の男たちの頑張り

 5月17日にスペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督がユーロ2016の招集リスト23人を発表する。「本番のものにかなり近い」(ビセンテ・デル・ボスケ)という前回のリストから考えると、フェルナンド・トーレス(アトレティコ・マドリード)、イスコ(レアル・マドリード)、ダニエル・カルバハル(レアル・マドリード)、セルジ・ロベルト(バルセロナ)が当落線上にいることになる。彼らがどこまでアピールできるかも、リーガ大詰めの見どころとなる。

 ユーロ2008決勝戦でのゴールを思わせる得点を量産するF・トーレスがアリツ・アドゥリス(アスレティック・ビルバオ)、パコ・アルカセル(バレンシア)、アルバロ・モラタ(ユヴェントス)のFW陣3人枠に入って来るか、復活の兆しがあるイスコと中盤ならどこでもこなせるオールマイティなセルジ・ロベルトが、厚いスペイン代表のMF陣に食い込めるか、カルバハルが第2の右サイドバック、マリオ・ガスパール(ビジャレアル。第1右サイドバックはフアンフラン=アトレティコ・マドリードで決まり)を追い落とせるか? デル・ボスケ監督は前大会でも予選出場ゼロのフアンフランを招集した過去がある。サプライズは不可能ではないのだ。

※数字はすべて第35節終了時

(文=木村浩嗣/記事提供=WOWOW)

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