昨年12月からバレンシアを率いていたネヴィル監督 [写真]=Fotopress/Getty Images
バレンシアは30日、ガリー・ネヴィル監督との契約を解除したと発表した。今シーズン終了までは、同クラブでコーチを務めていたパコ・アジェスタラン氏が指揮を執ることも併せて発表されている。
ネヴィル監督は昨年12月にバレンシアの監督に就任したが、リーガ・エスパニョーラで9試合勝ちなしと深刻な苦境に陥った。コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)ではベスト4に進出したものの、今年2月3日に行われた準決勝ファーストレグではバルセロナに0-7と大敗。リーグ戦初勝利は13日の第24節エスパニョール戦まで待たなければならなかった。
リーグ戦初勝利以降は公式戦4連勝を記録するなど復調したが、10日と17日に行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦(ラウンド16)ではアスレティック・ビルバオと2試合合計2-2で、アウェーゴール数で下回って敗退。タイトルを逃した。
そして、19日付のイギリス紙『デイリーメール』は、ネヴィル監督が今シーズン限りで退任する意向を持っていると報道。状況が大きく変わらない限りは退団が既定路線となっていると伝えられていたが、シーズン終了を待たず、就任から約4カ月で契約解除に至ることとなった。
後任のアジェスタラン氏は1963年生まれの53歳。2001年から2004年までバレンシアでラファエル・ベニテス監督(当時)のアシスタントコーチを務めた後、同監督とともにリヴァプールへ新天地を求めた。以後、ベンフィカを経て2009年に再びバレンシアへ。今度はウナイ・エメリ監督(当時)の下でフィジカルコーチを務めた。1年で同職を退いた後は、UAEやメキシコ、イスラエルのクラブで監督を歴任。今年2月、アシスタントコーチとしてバレンシアへ3回目の加入を果たしていた。
バレンシアはリーガ・エスパニョーラ第30節終了時点で、勝ち点34の14位に低迷。2部降格圏内の18位ラージョ・バジェカーノとの勝ち点差は「6」となっている。次節は4月2日、勝ち点差「1」で15位のラス・パルマスとのアウェーゲームに臨む。
By サッカーキング編集部
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