2015.09.23

“PKの呪い”にかかったメッシ…PK成功率はゴール率よりも低かった

リオネル・メッシ
レバンテ戦でPKを失敗したメッシ [写真]=VI Images via Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 今やすっかり“PKの呪い”にかかったかのようだ。

 20日行われたリーガ・エスパニョーラ第4節で、バルセロナはレバンテを4-1で下して首位をキープ。しかし、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、この試合で2度蹴ったPKのうち、1本目は成功したものの、2本目はゴール枠の上に蹴り上げてしまい、ハットトリック達成を逃してしまった。

 メッシがバルセロナの選手としてPKを失敗するのは、リーグ開幕戦のアスレティック・ビルバオ戦に続く今シーズン2度目のこと。さらに最近12回のPKのうち、ちょうど50パーセントに当たる6回を失敗している。キャリア通算では、公式戦で65本のPKを蹴って15回の失敗。77パーセントという成功率は、1試合平均のゴール率(85パーセント)よりも低い数字になる。このデータでもって単純比較はできないが、PKよりも流れのなかからゴールを奪うことの方が、メッシにとっては簡単なことのように思えてしまう。

 メッシは、2008-09シーズンに始まったペップ・グアルディオラ政権で点取り屋としての才能を開花させ、同政権2年目の2009-10シーズン以降は、6年連続でシーズン40ゴール以上を記録中。また、今年8月に行われたUEFAスーパーカップでは、セビージャ相手に自身キャリア初となる直接フリーキックだけで2ゴールを奪うなど、近年はフリーキッカーとしても目覚ましい進化を遂げてきた。

 しかし、今なお得点パターンを増やし続ける“天才”も、PKだけは唯一の弱点となっている。データサイト『WhoScored.com』によれば、2009-10シーズン以降の欧州5大リーグにおけるPK成功率ランキングで、メッシはトップ10圏外の12位。その成功率86.1パーセントは、2位のエデン・アザール(94.7パーセント/チェルシー)や4位のズラタン・イブラヒモヴィッチ(91.9パーセント/パリ・サンジェルマン)、5位のクリスティアーノ・ロナウド(90.3パーセント/レアル・マドリード)ら、各国リーグのスター選手たちを下回り、PKに限って言えば、メッシは“並みの選手”に部類されてしまうのだ。

 なお『WhoScored.com』は、2009-10シーズン以降、リーグ戦とチャンピオンズリーグでメッシが蹴ったPKの方向とその成否に関するデータを公開している。それによれば、メッシが最も多くPKを失敗したエリアは、ゴールキーパーから見て左下。全8回の失敗のうち、半数に当たる4回は同エリアに蹴ったものだという。その情報を把握していたのか、メッシはビルバオ戦のPKで珍しくインサイドキックを使い、右下を狙った。しかし、それが相手GKにセーブされると、レバンテ戦では一転してインステップキックを使い、PK2本ともに狙いをゴール上半分に変更している。もちろん、ゴールの上部を狙えば、失敗する確率はそれだけ大きくなる。だが、最近のPK失敗を踏まえて、意図的にそのコースを狙ったと考えることができ、それはメッシのPKに対する“迷い”の表れと言えるかもしれない。

 世界を見渡せば、マンチェスター・U所属のイングランド代表FWウェイン・ルーニーも、プレミアリーグの現役選手のなかでトップレベルにPK成功率が低い選手として知られている。世界に名だたるストライカーたちが、わずか11メートルの距離からのシュートを苦手とする――。“宇宙人”と評されることがあるメッシであっても、このジンクスからはどうにも逃れられないようだ。

(記事/Footmedia)

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