レアル・マドリードでプレーしていたエトオ [写真]=Phil Cole /Allsport
ポルトへ移籍したスペイン代表GKイケル・カシージャスの代理人を務めるサントス・マルケス氏が、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長を批判した。イギリス紙『デイリー・メール』など各紙が報じている。
カシージャスは下部組織時代を合わせて25年在籍したレアル・マドリードを去り、ポルトと2年契約を結んだ。これについてペレス会長は、カシージャス自身がレアル・マドリードを去ることを選んだと主張。しかし、マルケス氏はペレス会長が嘘をついていると反論し、同会長がかつて元フランス代表MFクロード・マケレレ氏と元カメルーン代表FWサミュエル・エトオを手放した理由についても語った。
マルケス氏はスペイン紙『アス』の取材に応え「ペレス会長は本当のことは何一つ言わない。彼の発言は彼にとっての真実だ。伝道のようなもので、彼は最高の選手を追い出してきた。フロレンティーノは黒人選手が好きではない。人種差別主義者とはいわないが、黒人を好きではない。私は、フロレンティーノに、エトオは、ルイス・フィーゴと同等の価値をもつスターだと言ってきた。エトオが去ったのは、肌の色が理由だ」と、肌の色が原因でエトオを放出したことを示唆している。
また、マルケス氏はペレス会長が“ハンサム”な選手を好むため、レアル・マドリードでは、ウェールズ代表MFガレス・ベイルのような選手は優遇されると言う。
「フロレンティーノは、ベイルが世界最高の選手だと思っている。そして、ずっとチームにいるバロンドール受賞者をどう扱っていいかわかっていない。別の例がカリム・ベンゼマだ」
また、これまでにチームを退団した選手や監督についても「ゴンサロ・イグアイン、アンヘル・ディ・マリア、ビセンテ・デル・ボスケ監督を追い出したが、みんな悪くなかった。特に、デル・ボスケ監督は、素晴らしい結果を出したが、彼も同じような目にあった。彼は特にハンサムというわけではなかったからね。そして、フロレンティーノは、ハンサムなカルロス・ケイロスを監督に据えたが、結果は、惨たんたるものだった。彼は、自分がマドリードの神だと思っているが、実際は、チームを混乱させているだけだ」と述べ、ペレス会長の手法を批判している。