パリ五輪では10番を背負った斉藤光毅 [写真]=Getty Images
クイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)は13日、ベルギーのロンメルからU-23日本代表MF斉藤光毅がレンタル移籍加入することを発表した。
クラブの発表によると、契約期間は2024-25シーズン終了時までにあたる2025年6月30日までの1年間。背番号は「14」に決定。なお、移籍の成立には今後ビザの取得が必要であることも明かされている。
斉藤は2001年8月10日生まれの現在23歳。横浜FCの育成組織出身で、高校2年生だった2018年7月に、16歳11カ月11日というクラブ史上最年少でのトップチームデビューを飾った。翌シーズンから出場機会を増やし、2020シーズンには自身初のJ1リーグで32試合出場3ゴールをマーク。シーズン終了後に海を渡る決断を下し、シティ・フットボール・グループの傘下であるロンメルへ完全移籍した。
シーズン途中の加入となった初年度は、チャレンジャー・プロ・リーグ(ベルギー2部リーグ)9試合のピッチに立ち、翌2020-21シーズンは公式戦22試合出場6ゴールを記録。2021年夏にはオランダのスパルタ・ロッテルダムへ期限付き移籍し、エールディヴィジで合計2年間プレー。公式戦通算54試合に出場して10ゴールを挙げていた。
また、今夏にはパリオリンピック2024を戦うU-23日本代表のメンバーに選出。背番号10を託され、3試合に出場した。
自身初のイングランドでのプレーが決まり、斉藤はクラブを通して次のようにコメントを発表している。
「QPRのようなビッグクラブでプレーすることをとても楽しみにしています。ゴールやアシストを量産して、チームの結果に貢献したいです。自分がどこにいたいのか、何を成し遂げたいのかを考えると、QPRでプレーすることは素晴らしいステップになると感じました。ドリブルは僕の長所のひとつですが、同時にチャンスを作ったり、ゴールやアシストにつなげるため、DFの背後へ走ることも僕の長所だと自負しています」
QPRはイングランドのロンドン西部に本拠地を置く、1882年創設と歴史のあるクラブ。1966-67シーズンのEFLカップ制覇が唯一獲得したことのあるメジャータイトルだ。創設初期にはプレミアリーグに身を置いていただけでなく、2011-12シーズンからの2年間、そして2014-15シーズンにも1部で戦っていた。だが、2015-16シーズン以降は2部での戦いが続いており、昨季もチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)を18位で終えていた。斉藤が加入する新シーズンは、11年ぶりとなるプレミアリーグ復帰を目指す。
なお、2024-25シーズンにチャンピオンシップで戦う日本人選手は、現時点で斉藤が6人目となる。今夏にFC町田ゼルビアからブリストル・シティに加入したMF平河悠、同じく今夏にサンフレッチェ広島からブラックバーンへの移籍を決めたFW大橋祐紀、1年でのプレミアリーグ復帰を目指すルートン・タウンのDF橋岡大樹、コヴェントリーでの2年目を迎えるMF坂元達裕、コルトレイクへのレンタル移籍からカーディフ・シティに復帰したDF角田涼太朗に続き、斉藤は”世界最大級の2部リーグ”でプレーすることが決まった。
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By サッカーキング編集部
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