積極的な補強に注目が集まっているチェルシー [写真]=Getty Images
今夏の移籍市場はまだ始まったばかりだが、今年もチェルシーの動きには注目が集まっている。17日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
近年、各クラブはプレミアリーグが定めた収益と持続可能性に関する規則(PSR)に遵守するために、思うような補強ができなくなっているなか、2022年5月にトッド・ベーリー会長を中心とする共同事業体らが買収したチェルシーは積極補強を続けている。
今夏の移籍市場ではすでにイングランド人DFトシン・アダラビオヨ(フルアムからフリー移籍)、U-20イングランド代表MFオマリ・ケリーマン(アストン・ヴィラから完全移籍)、U-19スペイン代表FWマルク・ギウ(バルセロナから完全移籍)、イングランド人MFキアナン・デューズバリー・ホール(レスターから完全移籍)、U-21ポルトガル代表MFレナト・ヴェイガ(バーゼルから完全移籍)の5選手が加入。さらに年齢の問題で2025年夏加入予定となっているが、U-17ブラジル代表FWエステヴァン・ウィリアン(パルメイラスから完全移籍)の獲得も発表している。
若手選手を中心としながら、ここまで追加オプションを含めなければ、計9500万ポンド(約193億円)ほどの移籍金を投じて今夏も積極的な動きを見せているチェルシー。これほどの資金を投じているものの、プレミアリーグの財政規則には問題なく遵守していると見られている。
その理由について『BBC』のニザール・キンセラ記者は「チェルシーは才能のあるイアン・マートセンをアストン・ヴィラに、ルイス・ホールをニューカッスルに、オマリ・ハッチンソンをイプスウィッチに売却して、8500万ポンド(約172億円)ほどの移籍金を捻出している」と補強と同時に下部組織出身選手を中心に売却も行っていることを強調しながら、次のように続けた。
「さらに物議を醸したが、姉妹会社に7650万ポンド(約155億円)でホテル2軒を売却したことも前回の収支表には大きく役立ったし、メイソン・マウントのマンチェスター・ユナイテッドへの移籍金5500万ポンド(約112億円)は2023-24シーズンの会計に計上されたとも見られている」
また、「彼らは来年、初の夏季クラブワールドカップに出場することで、かなりの利益を得られると期待もしている」と語っており、2020-21シーズンにチャンピオンズリーグ(CL)を制覇したことで出場権を得ているFIFAクラブワールドカップ2025への出場も収支には大きな影響を与えることから、財務規則に問題なく補強が行われていることを指摘している。
なお、チェルシーは現在、ベルギー代表FWロメル・ルカクやスペイン代表GKケパ・アリサバラガらの売却に動いていることも明らかになっているほか、さらなる補強の可能性についても噂されており、今夏の移籍市場は8月30日までとなっていることから、チェルシーの今後の動きにも注目が集まりそうだ。
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By サッカーキング編集部
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