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クロップ監督、サウジ市場の影響力を懸念「最悪なのは期間が3週間長いこと」

2023.08.02

リヴァプールを率いるクロップ監督 [写真]=Getty Images

 リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、サウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)市場に懸念を示した。8月1日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 今夏、サウジアラビアの各クラブは積極的な動きを見せ、サウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)には欧州での実績豊富な選手たちが集結している。リヴァプールからもブラジル代表FWロベルト・フィルミーノがフリーでアル・アハリ・サウジに加入したほか、主将を務めていたイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンがスティーヴン・ジェラード新監督率いるアル・イテファクに、ブラジル代表MFファビーニョはアル・イテハドにそれぞれ完全移籍を果たした。

 大型補強を進めているサウジアラビアの各クラブだが、SPLの移籍市場の閉幕は9月20日までと、9月1日に閉まる欧州のトップリーグよりも約3週間も長い状況となっている。このことをクロップ監督は危惧していると明かした。

「現時点ではそれ(サウジアラビアの影響力)は絶大だ。私が考える最悪なことは、サウジアラビアの移籍期間が3週間も長いということだ。そのようなことを聞いた私がもし正しければ、少なくともヨーロッパにとっては全く役に立たないだろう。UEFA(欧州サッカー連盟)かFIFA(国際サッカー連盟)はそれに対する解決策を見つけなければならない。しかし、結局のところ、現時点では最終的には何が起きるか正確にはわからない」

「私たちにとってはすでに影響力を持っていることは明らかだ。それに対処する方法を学ばなければならないし、それがやるべきことだ。私が言えることはそれくらいだ。時間が経てばわかるようになるだろう」

 なお、移籍情報サイト『transfermarkt』によると、SPLの各クラブはここまで総額4億900万ユーロ(約643億円)を費やしており、これはプレミアリーグの13億7000万ユーロ(約2156億円)、セリエAの5億4800万ユーロ(約862億円)、リーグ・アンの4億5800万ユーロ(約721億円)、ブンデスリーガの4億4100万ユーロ(約694億円)に続き、世界で5番目に高い移籍金を投じているリーグになっている。すでにラ・リーガの2億5400万ユーロ(約400億円)を上回っているほか、年俸でも巨額の契約を選手と締結していることが判明している。

 そんなSPLの移籍市場期限が欧州よりも約3週間も長いことに、クロップ監督は補強できない期間でも引き抜かれる可能性があることは問題だと指摘しているが、果たして実際に欧州市場が閉幕した後にもSPLに移籍する選手が続出することになるのだろうか。

By サッカーキング編集部

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