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「レジェンドの古巣」、「伝説の決勝の相手」…プレミア開幕節注目の“因縁対決”とは?

5日に開幕を迎えるプレミアリーグ [写真]=Getty Images

 今月5日(金)に開幕を迎えるプレミアリーグだが、開幕節は“因縁の対決”が目白押しとなっている。

 プレミアリーグでは複雑なプログラムを使用してコンピューターがランダムに対戦相手を決定し、開幕の1カ月以上も前に全日程を発表する。大手デジタルサービス企業『Atos』社の協力を得て、1992年のプレミアリーグ発足時から、そのようにして公平に対戦カードを組んできた。

 大半のクラブには、同じ節にホームゲームを戦えない“パートナークラブ”があり、例えばリヴァプールとエヴァートン、マンチェスター・Uとマンチェスター・Cはホームゲームが被ることはない。今季はロンドン勢が7チームもあるため、さらに複雑な条件が設定されたようだ。同社の担当者は「全てのチームを満足させることはできない。全クラブが妥協すること」と語っており、様々な調整が必要なことを示唆しつつも、そこに人為的な“狙い”が入り込む余地はない。

 しかし、開幕節のカードを見ると「意図的に仕組まれた?」と勘繰ってしまうほど注目の“因縁対決”がある。ということで、今季のプレミアリーグ開幕節で知っておきたい“因縁”を紹介しよう。

[写真]=Getty Images

■8月5日(金) クリスタル・パレス対アーセナル

クリスタル・パレス、アーセナル

 金曜日の夜に開催される今シーズンの開幕戦は「古巣対戦」に注目が集まる。パレスを率いて2年目のパトリック・ヴィエラ監督は、選手時代にアーセナルで活躍した元フランス代表の英雄だ。アーセナルでは1996年から9年間で公式戦406試合(34ゴール)に出場。3度のリーグ優勝と、4度のFAカップ制覇を経験した。2003-04シーズンには“インヴィンシブルズ”の主将としてチームを無敗でリーグ優勝に導いた。

 就任1年目の昨シーズンは、堅守速攻のイメージが強かったパレスに攻撃サッカーを浸透させて12位で残留。さらにFAカップでベスト4に入り、プレミアリーグ年間最優秀監督の候補に選ばれた。昨季のアーセナル戦は、2度対戦して1勝1分けを負けなし。ホームでの対戦には3-0で快勝した。

 ヴィエラ監督だけではなく、攻撃の中核を担うMFエベレチ・エゼも実は元アーセナルの選手。13歳で放出されるまでアーセナルのアカデミーに所属していたという!

■8月6日(土) エヴァートン対チェルシー

エヴァートン、チェルシー

 この試合も“クラブレジェンド”が古巣をホームに迎える一戦だ。今年1月からエヴァートンを率いるのはチェルシーの英雄、フランク・ランパードである。ランパードは現役時代に2001年から13年間もチェルシーに所属し、輝かしい実績を積んできた。リーグ制覇3回、FAカップ優勝4回のほか、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグ制覇にも貢献。通算211ゴールは、同クラブの歴代最多ゴール記録として今も破られていない。

 引退後は、ダービーの監督を経て2019年から古巣チェルシーの監督に就任するも、成績不振のため1年半で解任された。昨シーズンは、残留争いに巻き込まれていたエヴァートンをシーズン途中から率いると、16位で残留に導いた。監督として初めてプレミアリーグの舞台でチェルシーと対戦した5月1日の試合では、1-0で何とか勝利して「今日はチーム、スタジアム、ファンがマン・オブ・ザ・マッチだ!」と喜びを口にした。

■8月6日(土) フルアム対リヴァプール

フルアム、リヴァプール

 リヴァプールは、西ロンドンでの“買い物”が好きなようで、若い選手を探しに出向くことが多い。2019年には当時16歳のMFハーヴェイ・エリオットを、そして今夏は19歳のポルトガルU-21代表FWファビオ・カルヴァーリョをフルアムから引き抜いているのだ!

 中盤やウィングを主戦場とするエリオットは、2018年にフルアムの最年少記録となる15歳174日でトップチームデビューを果たした逸材。フラムで公式戦3試合に出場したあと、2019年の夏にリヴァプールに引き抜かれた。リヴァプールでもクラブ最年少スタメン記録を樹立するなど、類まれな才能を見せつけている。昨シーズンは、9月に足首を脱臼する大怪我で戦列を離れたが2月に復帰している。

 一方でカルヴァーリョは、昨季2部リーグで36試合に出場して10ゴール8アシスト。チームのリーグ優勝に貢献して、2部リーグのベストイレブンに輝き、今夏リヴァプールに引き抜かれた。先週行われたコミュニティ・シールドで終了間際に投入され、新天地での公式戦デビューを飾っている。カルヴァーリョは、ポルトガルのリスボン出身だが10歳でイングランドに移り住んでおり、これまでイングランドの年代別代表でプレーしてきたが、今年3月にポルトガルU-21代表デビューを果たしている。

 カルヴァーリョと共に、昨シーズンの2部リーグでベストイレブンに選出されたのが、前述2名とは反対にリヴァプールからフルアムに移籍したウェールズ代表MFハリー・ウィルソン(25歳)。リヴァプールのアカデミーで育ったウィルソンは、トップチームではほとんど出番を貰えず、ローン移籍を繰り返したあと、昨シーズンに期限付きでフルアムに加入してリーグ最多の19アシストをマーク。チームをプレミア昇格に導いて完全移籍を果たしている。

 この試合は、当然だが昨季のプレミアリーグ得点王(モハメド・サラー)と2部リーグの得点王(アレクサンダル・ミトロヴィッチ)の対決に注目が集まるが、両クラブ所属歴のある若い才能にも目を向けたい。

■8月7日(日) マンチェスター・U対ブライトン

マンU、ブライトン

 三笘薫を擁するブライトンは、121年のクラブ史において一度もタイトルを獲ったことがない。トップリーグでの最高成績は昨シーズンの9位。カップ戦でもタイトルとは無縁で、これまで主要大会で決勝まで勝ち上がったのも1回だけ。それが1982-83シーズンのFAカップで、その時の決勝の相手こそ、今週末に対戦するマンチェスター・Uなのだ。

 当時、ブライトンはトップリーグで最下位となって降格が決まっていた。そんな失意の中で迎えたクラブ史上初の決勝戦で、本命視されていたユナイテッドを相手に大健闘する。10万人近くが詰めかけたウェンブリー・スタジアムで、初の栄冠を手中に収めかけたのだ。2-2で迎えた後半の追加タイム、ユナイテッドのDFラインの裏に抜け出すと、ボックス内でゴードン・スミスがフリーでパスを受ける。そしてGKと一対一になってシュートを放ったのだが、ボールはGKギャリー・ベイリーの足に止められてしまった。結局、試合はそのまま2-2で終了。5日後に行われた再試合では、ユナイテッドが力の差を見せつけて4-0で勝利して頂点に上り詰めた…。

 そんな“因縁”の開幕節に注目しよう!

(記事/Footmedia)

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