コンテ監督、トッテナム就任時に具体的目標設定せず「クラブとはこの話はしていない」

　トッテナムのアントニオ・コンテ監督がチームの改革について困難な道のりと語り、就任した際の目標設定について言及した。イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

　トッテナムはコンテ監督就任後、1月にチェルシーに敗れるまではリーグ戦無敗。しかしその後は首位マンチェスター・Cを破る勝利を見せた後に18位に沈むバーンリーに敗れるなど浮き沈みが激しく、1日に行われたFAカップではミドルズブラ（2部）に敗れ5回戦で姿を消した。

　コンテ監督はトッテナムでの指導について「これは私にとっても新たな挑戦だ。確かに忍耐は必要だし、今は重要なことのために戦っていない」と語り「繰り返しになるけど、これは新しい経験なんだ。ピッチ内外で多くの状況を変えようと、懸命に戦っている。でも、正直に言うと、簡単なことではないね」とコメント。続けて「この状況を改善するために戦っているし、彼らも私にこのことを求めていると思う。状況を変えるために、自分の力をすべて出し切るよ。ここではこの状況は何年も何年も続いてきたし、ついこの前だけではないんだ」と変革に苦労していることを明かした。

　また、トッテナムと契約を結んだときを振り返り、同監督は「インテルが私の家に来た時、彼らは私に2年で優勝してくれと言ったし、彼らは私が望むことに可能な限り応えてくれた。これだけは言える。正直トッテナムとはこの話はしていない」と具体的な目標設定がなかったことを明かした。

　一方で、「2年後には優勝し、今ではインテルはイタリアで最高のチームの1つになった。でも今、私が直面する状況は全く違うからインテルでの経験と比較することはできない。だから、我々は可能な限りベストな方法でシーズンを終えることに集中しなければならないし、そうすれば状況はよりクリアになるだろうね」と今後について語っている。