アーセナルがFAカップ優勝 [写真]=Pool via Getty Images
FAカップ決勝が8月1日に行われ、アーセナルとチェルシーが対戦した。
大会最多14回目の優勝とヨーロッパリーグ(EL)出場権を狙うアーセナルと、2シーズンぶり9回目の優勝を目指すチェルシーによる“ビッグロンドン・ダービー”。今季途中からアーセナルを率いるミケル・アルテタ監督と、今季からチェルシーで指揮をとるフランク・ランパード監督にとってはお互い初タイトルが懸かった試合となった。
試合は開始5分、チェルシーが先手を取った。クリスティアン・プリシッチがペナルティエリア左へスルーパスを送り、メイソン・マウントがダイレクトで折り返す。これを中央のオリヴィエ・ジルーがワンタッチでつなぐと、走り込んだプリシッチがゴール前に抜けて冷静に右足シュートを沈めて先制点を挙げた。
先制を許したアーセナルは25分、ニコラ・ペペがエリア前中央からゴール左上にシュートを叩き込んだが、直前の味方のオフサイドで得点は認められず。それでも直後の26分、ピエール・エメリク・オーバメヤンがエリア内でセサル・アスピリクエタに倒されてPKを獲得。28分、このPKをオーバメヤンがゴール右隅に突き刺して、試合を振り出しに戻した。
同点で折り返した試合は67分、アーセナルがスコアを動かす。カウンターでエクトル・ベジェリンが自陣からドリブルで持ち上がると、エリア前で相手DFに潰される。だが、こぼれ球を拾ったペペが逆サイドにパス。エリア左で受けたオーバメヤンが縦へ突破すると、GKウィリー・カバジェロをかわすループシュートを沈めて逆転ゴールを奪った。
リードを許したチェルシーは73分、マテオ・コヴァチッチがグラニト・ジャカへのファールで2枚目のイエローカードを受けて退場となった。10人での反撃となったチェルシーは終盤に意地の猛攻を見せたが、得点には結びつかず。試合はこのまま終了し、アーセナルがエースのオーバメヤンの2ゴールで逆転勝利。初タイトルを懸けた試合はアルテタ監督に軍配が上がり、アーセナルは3シーズンぶり大会史上最多14回目のFAカップ制覇を果たし、来シーズンのEL出場権を獲得した。
なお、アーセナルはこの試合を持って2019-20シーズンが終了。チェルシーは8月8日に行われるチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグでバイエルンとのアウェイゲームに臨む。
【得点者】
0-1 5分 クリスティアン・プリシッチ(チェルシー)
1-1 28分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(PK/アーセナル)
2-1 67分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(アーセナル)