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1位はあのクラブ! イングランド人選手の得点のみをカウントすると、プレミア順位表はどうなる?

2020.01.30

プレミア各クラブで“稼ぎ頭”を担う選手たち [写真]=Footmedia

 今季のプレミアリーグでは、イングランド人アタッカーの活躍が目立つ。1月30日時点の得点ランキングでトップに立つのは、ジェイミー・ヴァーディ(17ゴール/レスター)。3位には、ダニー・イングス(14ゴール/サウサンプトン)とマーカス・ラッシュフォード(14ゴール/マンチェスター・U)、6位にはタミー・アブラハム(13ゴール/チェルシー)が名を連ねており、国産選手が上位を独占している。プレミアリーグでは過去2シーズン、外国人選手が得点王の座を獲得してきたが、2016-17シーズンのハリー・ケイン(29ゴール/トッテナム)以来となるイングランド人得点王の誕生にも期待がかかる。

 では、イングランド人選手が最も活躍しているクラブはどこなのだろうか。移籍情報サイト『transfermarkt』では、「自国選手の得点だけをカウントした順位表」を見ることができる。プレミアリーグの場合は、イングランド人選手の得点だけを認めた、各クラブの成績が一覧できるわけだ。なお、出生地と代表の国籍が異なる場合は、代表の国籍が優先される。また、オウンゴールによる得点は、成績に反映されていない。今回は実際の順位表と照らし合わせながら、各クラブの特徴を見ていきたい。

 イングランド人選手の得点に基づく順位表で1位に輝いたのは、レスターだった。ここまで24試合の成績は14勝6分け4敗で、勝ち点「48」を獲得。実際の勝ち点(48)と全く同じだが、順位は3位から1位へ上昇する結果となった。

 好成績の要因は、得点数にある。イングランド人選手だけで29ゴールをマーク。これはリーグNo.1の数字で、チーム総得点(52)の半数以上(56%)を国産選手で記録している。17ゴールを挙げているヴァーディに加えて、ジェームズ・マディソン(6ゴール/23歳)、ハーヴェイ・バーンズ(3ゴール/22歳)、ベン・チルウェル(1ゴール/23歳)といった若い国産タレントも活躍。ビッグ6の牙城を崩しているだけでなく、将来有望なイングランド人選手をうまく活用しているという点でも、ブレンダン・ロジャーズ監督は称えられるべきだろう。

 レスターに次ぐ2位にランクインしたのは、サウサンプトン。実際には勝ち点31の9位だが、イングランド人選手の得点だけをカウントした場合、勝ち点は「+12」、順位は「+7」を達成する。イングス(14ゴール)、ジェームズ・ウォード・プラウズ(4ゴール)、ネイサン・レドモンド(3ゴール)と、チーム内の得点ランクトップ3を独占するのは国産選手たち。イングランド人選手が叩き出した得点数のチーム総得点に占める割合は74%を誇り、これはプレミアNo.1の数字だ。

 3位以下には、マンチェスター・U、トッテナムチェルシーといった“ビッグ6”の面々が並んだ。いずれのチームでも、イングランド人選手がエースとして君臨。ラッシュフォード(14ゴール)、ケイン(11ゴール)、アブラハム(13ゴール)が、チーム最多スコアラーとなっている。

 一方、プレミアリーグで首位を独走するリヴァプールは、9位という結果になった。今季は開幕から無敗(23勝1分け)を続けているが、イングランド人選手の得点だけをカウントした場合は、5勝16分け3敗。第2節サウサンプトン戦(2-1)、第14節ブライトン戦(2-1)、第15節エヴァートン戦(5-2)はいずれも敗れている計算になり、勝ち点は31ポイント減となった。

 チーム総得点「56」のうち、イングランド人選手の得点数は「9」にとどまっており、“国産率”はリーグで4番目に低い16%。エジプト代表FWモハメド・サラー(12ゴール)、セネガル代表FWサディオ・マネ(11ゴール)、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ(8ゴール)の3トップを筆頭に、外国人選手たちが攻撃を担っていることが読み取れる。

 今回の順位表で19位に沈んだアーセナルも、外国人選手への依存度の高さが目立つチームだ。イングランド人選手による得点は、カラム・チェンバースが挙げた1ゴールのみ。その得点が生まれた第6節アストン・ヴィラ戦(3-2)が唯一の勝利試合ということになる。

 また、ウルヴァーハンプトンに至っては、イングランド人選手の得点数が“ゼロ”。そのため、0勝16分け8敗で最下位という成績になり、実際の順位(7位)からの下げ幅は20チーム中、最大の「-13」を記録した。今季のプレミアリーグで、マンチェスター・Uやトッテナムと同じ勝ち点(34ポイント)を獲得できているのは、メキシコ代表FWラウル・ヒメネス(11ゴール)やスペイン人FWアダマ・トラオレ(4ゴール)といった“助っ人外国人”の活躍があってこそ。逆に言えば、補強の上手さが目立っている。

 一方、実際の順位と比べた場合の上げ幅が最も大きかったのはワトフォード。プレミアリーグでは、24試合を戦って降格圏の19位に沈んでいるが、イングランド人選手の得点だけを考慮すれば、10位とトップハーフ入りを果たすことになる。

 もちろん現実には、イングランド人であれ、外国人であれ、1ゴールの価値は変わらない。「誰が」得点を奪ったのかはそれほど重要ではなく、「どれだけ」、また「どのようにして」得点を奪ったのか。そのことの方が大事になってくる。それでも、今回のような順位表は、各チームの特徴を知るうえで非常に有益だろう。

イングランド人選手の得点だけをカウントした場合の順位表(プレミアリーグ)

■1位 レスター 48ポイント(14勝6分け4敗/29得点・11失点)
実際の成績:3位/15勝3分け6敗/52得点・24失点

■2位 サウサンプトン 43ポイント (11勝10分け3敗/23得点・16失点)
実際の成績:9位/9勝4分け11敗/31得点・42失点

■3位 マンチェスター・U 39ポイント (10勝9分け5敗/19得点・10失点)
実際の成績:5位/9勝7分け8敗/36得点・29失点

■4位 トッテナム 38ポイント (9勝11分け4敗/18得点・10失点)
実際の成績:6位/9勝7分け8敗/38得点・32失点

■5位 チェルシー 36ポイント (10勝6分け8敗/20得点・13失点)
実際の成績:4位/12勝4分け8敗/41得点・32失点

■6位 バーンリー 35ポイント (9勝8分け7敗/13得点・11失点)
実際の成績:13位/9勝3分け12敗/28得点・38失点

■7位 マンチェスター・C 33ポイント (6勝15分け3敗/12得点・6失点)
実際の成績:2位/16勝3分け5敗/65得点・27失点

■8位 エヴァートン 33ポイント (7勝12分け5敗/12得点・8失点)
実際の成績:12位/8勝6分け10敗/28得点・35失点

■9位 リヴァプール 31ポイント (5勝16分け3敗/9得点・6失点)
実際の成績:1位/23勝1分け0敗/56得点・15失点

■10位 ワトフォード 31ポイント (6勝13分け5敗/9得点・10失点)
実際の成績:19位/5勝8分け11敗/21得点・36失点

■11位 シェフィールド・U 30ポイント (5勝15分け4敗/6得点・8失点)
実際の成績:8位/8勝9分け7敗/25得点・23失点

■12位 ニューカッスル 30ポイント (6勝12分け6敗/9得点・12失点)
実際の成績:14位/8勝6分け10敗/24得点・36失点

■13位 ボーンマス 26ポイント (5勝11分け8敗/9得点・14失点)
実際の成績:18位/6勝5分け13敗/23得点・37失点

■14位 アストン・ヴィラ 26ポイント (5勝11分け8敗/10得点・16失点)
実際の成績:16位/7勝4分け13敗/31得点・45失点

■15位 ウェストハム 24ポイント (3勝15分け6敗/8得点・12失点)
実際の成績:17位/6勝5分け13敗/27得点・40失点

■16位 クリスタル・パレス 22ポイント (1勝19分け4敗/3得点・6失点)
実際の成績:11位/7勝9分け8敗/22得点・28失点

■17位 ブライトン 21ポイント (2勝15分け7敗/5得点・10失点)
実際の成績:15位/6勝7分け11敗/27得点・34失点

■18位 ノリッジ 21ポイント (4勝9分け11敗/6得点・17失点)
実際の成績:20位/4勝5分け15敗/24得点・47失点

■19位 アーセナル 16ポイント (1勝13分け10敗/1得点・12失点)
実際の成績:10位/6勝12分け6敗/32得点・34失点

■20位 ウルヴァーハンプトン 16ポイント (0勝16分け8敗/0得点・13失点)
実際の成績:7位/8勝10分け6敗/35得点・32失点

(記事/Footmedia)

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By Footmedia

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