指揮官としてFA杯決勝に臨むコンテ監督 [写真]=Getty Images
現在チェルシーを率いているアントニオ・コンテ監督が、19日に行われるFAカップ決勝を前にコメントを残している。イギリスメディア『スカイスポーツ』が、18日付で報じた。
昨シーズンは就任1年目でプレミアリーグを制覇したコンテ監督だったが、連覇に挑んだ今シーズンはリーグ戦5位に終わってチャンピオンズリーグ(CL)の出場権を逃すことに。そのため、現在では解任の可能性もしきりに取りざたされている状況だ。
そんな中でコンテ監督は以下のようにコメントし、去就を決めるのは自分ではないとしながら、来たるFA杯決勝へと集中していきたい旨を語っている。
「通常、ポジティブな状況では物事はより簡単になる。ネガティブな状況に陥ったときには、あらゆる面を改善していくために大変な努力をしながら準備する必要がある。今シーズン、私はスタッフたちと共にこの作業を行えたと考えているよ」
「私の仕事ぶりと今シーズンについての判断を下すのは私ではなく、他の人々だ。私は自分自身が『オーケー、今回の決勝で勝てたならここに留まろう』、もしくは『もし勝てなかった場合は別の選択肢を考えよう』などと言えるような立場にいる人間だとは思っていない」
「私が興味を持っているのはこういった話題ではなく、決勝に勝つことだ。私にとっても、私の選手たちにとってもそれが最も重要なことなんだ」
また、コンテ監督は次のように続け、監督という立場の人間は、時には試合に勝った直後に解任されるケースもあるという見方を示している。
「物事を2つに分けるのは正しいことだ。そうしなければ、試合に勝てなかったという事実が十分な努力をしなかったということを意味するようになってしまう」
「監督は、時には試合に勝ったにもかかわらずクラブから解任を決められてしまうこともある。彼らにはそうするだけの理由があるからね」
1年前には見事な手腕を発揮して多くの称賛を集めていたものの、現在は一転して批判を浴びる機会も増えつつあるコンテ監督。もしもFA杯のタイトルを獲得したとしても、自らが出した例え話のように解任を言い渡されてしまう可能性はあるのだろうか。