2016.04.14

ヘディングが脳障害引き起こす?…英国で不安の声、FIFAに調査求める

イギリスではヘディングのし過ぎが脳障害を引き起こすのではないかと懸念が広がっている [写真]=Getty Images
サッカー総合情報サイト

 ヘディングのし過ぎが非遺伝型の脳障害を引き起こす恐れがあるかもしれない。イングランドサッカー協会(FA)は、ヘディングが脳に与える累計的な損傷についての詳細な調査を国際サッカー連盟(FIFA)に求めた。イギリスメディア『BBC』が12日付で報じている。

 イギリスではかつて革製の非常に重いボールが使用されていたため、ヘディングが脳にダメージを蓄積させてきた可能性が医師たちによって指摘されてきた。イギリス国内で250人以上の元プロサッカー選手がヘディングによって非遺伝型の脳障害が生じた可能性があるとされており、詳細に因果関係を把握する必要性が訴えられている。

 元イングランド代表FWのジェフ・アストル氏が2002年に重度の認知障害の末に亡くなった。死因について、医師は「現役時代のヘディングによって引き起こされた慢性的な外傷性脳障害」という診断を下していた。2015年、FAに因果関係を解明する必要性を訴え続けてきたアストル氏の遺族は「ヘディング脳」の調査や教育、治療を目的とした「ジェフ・アストル協会」を設立した。

 ジェフ・アストル氏の娘であるドーン・アストル氏は「名選手の家族たちが勇気を持って脳障害の事実を公表してきている。彼らは窮状に陥っているが、知名度だけが問題ではない。有名選手ではなかった選手の家族からも多くの声を受け取っている。悲しいことに、これらは巨大な氷山の一角にすぎないと思う。本当はそうでないことを願っているが、残念ながらそうであるように思う」と話している。

 FAは2015年8月、15年間にわたったアストル氏の遺族らによる訴えを受け入れた。医療部門長であるイアン・ビーズリー氏は「FIFAに迅速な調査を求めていきたい。問題は我々がそれについて何も知らないということだ。プロサッカー選手としてのキャリアと認知機能の低下の関連性については、大規模な調査が行なわれる必要がある。まだわからないことも多く、関連があるに違いないという思い込みは避けなければならないだろう」と語り、詳細な調査の必要性を訴えている。

 また、ヘディングが脳に与える影響について、FIFAの保健所長であるジリ・ドヴァック氏は「サッカー選手が脳障害を起こしやすいという証拠はほとんどない。男女の元サッカー選手たちの健康状態について、我々は長期間の調査を行なっているところだ。脳機能障害だけでなく、骨関節炎についても調べている。まだ確固たる証拠はないが、長期的影響について調査中だ」とコメントしている。

 ボクシングなどの競技ではすでに物理的衝撃による脳への累積的ダメージが認められており、サッカー界でも選手同士の接触による脳震盪などが問題視されてきている。アメリカサッカー協会は昨年11月、少年サッカーでのヘディングを禁止する措置を発表していた。

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