エヴァートン戦に臨んだモウリーニョ監督(手前) [写真]=Getty Images
プレミアリーグ開幕から1勝1分け3敗と低迷が続いているチェルシー。ついにジョゼ・モウリーニョ監督の苛立ちが爆発し、エヴァートンを率いるロベルト・マルティネス監督に対して汚い言葉を投げつけたと、イギリス紙『デイリーメール』が報じている。
チェルシーは12日に行われたプレミアリーグ第5節で、エヴァートンと対戦し1-3で敗戦。同試合直後に事件は起きていた。エヴァートンの本拠地であるグディソン・パークの通路でモウリーニョ監督がマルティネス監督に向かって毒づいたのである。
マルティネス監督は試合後に行なわれる定例の記者会見を終えると、グディソン・パークのメディアルームの外に立ち、メディアのインタビューに応じていた。その時、警備員に記者会見の順番を待つように案内されていたモウリーニョ監督は明らかに苛立っており、メディアルームに入る前にマルティネス監督のインタビューを遮ったという。
マルティネス監督は、最初は事態が呑み込めていなかったようだが、モウリーニョ監督が、「ロベルト、次からは私の記者会見を先にやらせてくれ。我々は遠くまで帰らなくてはならないんだ」と発言した模様。すると、マルティネス監督は「ジョゼ、僕にはどうしようもないことだ」と返事をしたが、モウリーニョ監督は素直に聞く耳を持たず、「クソくらえ!」と言い返したという。
これに対しマルティネス監督は、モウリーニョ監督の姿が見えなくなると、「昨シーズン、向こうが6-3で勝った時は、非常にいい人だったのに。あの時の彼の方が好きだね」と皮肉たっぷりのコメント。モウリーニョ監督はその後、短い記者会見を終えると、メディアのインタビューにも応じることなく素早く立ち去っている。
また、同監督はキックオフ前にもイギリスメディア『BT Sports』のインタビューを途中で切り上げていた。インタビュアーが「エヴァートンのサポーターが、ジョン・ストーンズ獲得に失敗したとチャントをすると思いますが、ストーンズ獲得失敗が新たな問題になると思いますか」と質問したが、同監督は、「試合前に話すには長すぎる話だ。悪いな」と言いながら立ち去ったという。