モウリーニョ監督(左)を批判したムアンバ氏(右) [写真]=Getty Images
試合中の心臓発作で現役を引退した元ボルトンのファブリス・ムアンバ氏が、イギリス紙『サン』のインタビューでモウリーニョ監督を批判した。イギリス紙『デイリーメール』が20日に伝えている。
チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、8日行われたプレミアリーグ開幕節のスウォンジー戦(2-2の引き分け)で、終盤に医師のエヴァ・カルネイロ氏と理学療法士のジョン・ファーン氏が、ベルギー代表MFエデン・アザールを治療するために、ピッチへ入ったこと対して激怒していた。この時点で同代表GKティボー・クルトワが退場していたチェルシーは、アザールがピッチ外に出たために一時的に9人となった。それによりモウリーニョ監督は、メディカルチームの対応について「衝動的で愚直」で「試合を理解していない」と批判していた。
自身の経験から「選手の安全」が試合結果より重要だと信じているムアンバ氏は、「負傷した選手の治療を止めさせることは、将来的にさらに悪い結果になる」とモウリーニョ監督に対して警告。また、「選手の安全が鍵になる。何より選手の命が大切だ。選手が負傷をしたら、医者と理学療法士はピッチに入るのが義務だ。ジョゼは理解すべきなんだよ。健康で安全であることが最も重要なことだ。それが理由だよ。何が要求されているのか、はっきりと理解しなければならない」と強く語った。
ムアンバ氏は、2012年3月に行われたFAカップ準々決勝のトッテナム戦でピッチに倒れ、病院に搬送された。一時は心肺停止状態に陥った状態から、回復するも、医者から今後のプレーは困難だと診断され、同年8月に現役引退を発表。その後は記者に転職している。
チェルシーは、23日に行われるリーグ戦第3節でウェスト・ブロムウィッチと対戦する。