昨シーズンまでドルトムントを指揮したクロップ氏(右)と香川(左) [写真]=Bongarts/Getty Images
ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝の組み合わせ抽選会が18日に行われ、リヴァプールの対戦相手は日本代表MF香川真司が所属するドルトムントに決定。これを受けて、リヴァプールの公式サイトがユルゲン・クロップ監督のコメントを伝えている。
クロップ監督は2008年から昨シーズンまでドルトムントを指揮。ブンデスリーガ連覇を果たすなど、数々のタイトルをもたらした。昨年10月にはブレンダン・ロジャース前監督の後任としてリヴァプールの指揮官に就任。ドルトムントの指揮官を退任後、約8カ月で古巣との対戦が実現することとなった。
クロップ監督は、古巣との対戦について「今回のドローは本当に嬉しい結果だね。昨日は『今大会の最強チームと当たりたくない』と話したけど、ELを優勝したいのなら、準々決勝で最強のチームに勝てばいいんだ」と、ドルトムントを強敵と認め、対戦を喜んだ。
続けて、「自分が率いる新しいチームをドルトムントに紹介できるのは幸せなことだ。この素晴らしいスタジアムと街を見てもらいたい。これはサッカーだけが描くことができるシナリオだね」と、古巣クラブをリヴァプールに迎え撃つことを心待ちにした。
さらに「世界の2つのビッグクラブがELで激突する。だから、数カ月前までELに興味のなかった人たちもここ2、3週間で考えが変わったと思うよ。マンチェスター・Uと2試合を戦った後に、今度はドルトムントと対戦できるんだ」と、ビッグクラブとの対戦が続くELの魅力を強調した。
最後に、ドルトムントについては「ドイツの強豪だ。世界で最も優れたリーグでチャンピオンになる可能性がある。首位のバイエルンとは勝ち点差5で、十分にトップに立つチャンスがあるね。ただ、我々にとって悪いことではない。強敵が相手になるほど、良いプレーができているからね。多くのドルトムントの選手を知っている、全てではないが98パーセントだ。世界中が注目する2試合になるだろう」と、相手の手の内は把握していると自信をのぞかせた。
EL準々決勝のファーストレグは4月7日、セカンドレグは同14日に行われる。