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広州スコラーリ監督「就任オファーあった」バルサをW杯優勝の地で撃破狙う

15日の練習に臨んだ広州恒大のスコラーリ監督 [写真]=ChinaFotoPress via Getty Images

 FIFAクラブワールドカップ2015準決勝のもう1試合、バルセロナ(スペイン)と広州恒大(中国)の対戦は17日に横浜国際競技場で行われる。広州恒大のルイス・フェリペ・スコラーリ監督にとっては、2002年の日韓ワールドカップ決勝でブラジル代表を5度目の優勝に導いた思い出の地での一戦となる。試合を翌日に控えた16日、公式会見に出席した67歳の名将は「横浜は私だけでなく、国にとってうれしい出来事があった場所。このスタジアムに入った瞬間、当時の気持ちがよみがえってきた。戻ってこられて本当にうれしい」と感慨深げに話した。

 13年前は「3R」と呼ばれたロナウド、リバウド、ロナウジーニョの強力アタッカー陣を擁し、カナリア軍団を世界一に導いたが「私が勝ったわけではなく、国が勝ったのだ。監督はあくまでもグループの一員にすぎない」と謙遜する。現在のバルセロナで得点を量産するリオネル・メッシルイス・スアレスネイマールの「MSNトリオ」と3Rの比較について問われると「どちらのレベルが高いかは言えない。言えるのは今のMSNと当時の3Rは、6人とも例外的な選手であるということだ」と私見を展開した。

 ブラジル代表監督として再び臨んだ昨夏のブラジル・ワールドカップでは、ネイマールにエースとして全幅の信頼を置いていた。その愛弟子は左脚付け根を痛めており、冒頭15分のみが公開された前日練習は別メニューで調整した。欠場することが濃厚とみられるが、監督は「ネイマールは世界で三本の指に入る選手だ」と前置きした上で「バルセロナは25、26人くらい、同じようなレベルでプレーできる選手がいる」と圧倒的な層の厚さを強調した。世界屈指の攻撃陣への対策を聞かれても「メッシだけでなくスアレス、イニエスタ、ラキティッチ…、全員に注意しなければいけない」と警戒した。

 会見ではかつてポルトガル代表の監督を務めていた頃に、バルセロナから監督就任の打診を受けたエピソードも明かした。「当時は友人のサンドロ・ロセイ(前会長)がいた。確かにオファーはあったが、ポルトガル代表との契約が残っていたので(引き受けるのは)倫理観に欠けると思い実現しなかった。残念ながらバルセロナの指揮を執ることはなかったが、今のバルセロナのスタイルは大好きだ」と笑顔で振り返った。

 一方、アジア王者の挑戦を受けるバルセロナは4年ぶり3度目の優勝を目指す。ルイス・エンリケ監督は「横浜まで来ているので自然とモチベーションは高くなる。クラブワールドカップでプレーすることは選手にとっても貴重な経験になるはずだ。クラブにとって非常に重要なタイトルだ」と今大会に懸ける思いを語った。準決勝の先発メンバーについては「ここで言えるのは、これから考えるということ。もちろんベストメンバーで立ち向かう」と明言を避けた。

 相手の映像は分析済みで「エウケソンやグラルらブラジル人選手が非常にいい働きをする。右サイドの5番(チャン・リンペン)も身体能力が高い。広州恒大が勝ち上がってきたことは驚きではない」と特徴も把握している。かつてレアル・マドリード(スペイン)にも所属したロビーニョは、13日に行われたクラブ・アメリカ(メキシコ)との準々決勝で前半しか出場しなかったが「31歳なので、まだまだ残りのサッカー人生は長い。スペインにいた時もいい選手だと思っていた」と賛辞を贈った。

 会見には2009、2011年にクラブワールドカップ優勝を経験しているジェラール・ピケも出席。「普段プレーすることのない中国のチームと戦うし、アルゼンチンか日本のチームと対戦するかもしれない。新しい経験を積むことができるので楽しみだ。勝つことを目指して、歴史に新しい1ページを刻みたい」と意欲を口にした。

 バルセロナが順当に勝てば4度目、広州恒大が番狂わせを起こせばアジア代表として初めて決勝に進む。南米王者のリーベル・プレート(アルゼンチン)が待ち受ける舞台への切符を懸けた一戦は、午後7時半にキックオフする。

文=田丸英生(共同通信社)

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