エンバペの“驚愕ハット”でマンCに完勝！　レアルが大一番を制してCLラウンド16進出を決める

　チャンピオンズリーグ（CL）決勝トーナメントプレーオフ・セカンドレグが19日に行われ、レアル・マドリードとマンチェスター・シティが対戦した。

　リーグフェーズで5勝3敗を記録し、勝ち点「15」の11位でプレーオフに進んだレアル・マドリード。ラウンド16へのストレートインを逃した前回大会王者は、昨季のプレミアリーグ王者であるマンチェスター・シティと決勝トーナメント進出をかけて激突することになった。アウェイで迎えたファーストレグはジュード・ベリンガムの劇的決勝弾で3－2の逆転勝利。アドバンテージを手にして本拠地『エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ』でのセカンドレグへと臨む。

　試合は開始早々の4分にレアル・マドリードがスコアを動かす。自陣深くでパスを繋ぎながらポゼッションを行い、ベリンガムからバックパスを受けたラウール・アセンシオが最前線にフィードを供給。最終ラインの背後に抜け出したキリアン・エンバペがワンタッチでループシュートを放つと、ボールはGKの頭上を通過して枠内へ。レアル・マドリードがシンプルな形で先制弾をマークした。

　さらに直後の8分、マンチェスター・シティにアクシデントが発生する。センターバックとして先発したジョン・ストーンズが左足を痛めてピッチに座り込む。プレー続行が困難となり、ネイサン・アケとの交代を余儀なくされた。

　すると、33分にホームチームが大きな追加点を奪う。ハーフライン右でボールを持ったフェデリコ・バルベルデが中央のベリンガムにパス。反転して縦にボールを流し、走り出したヴィニシウス・ジュニオールがペナルティエリア手前へダイレクトで折り返す。ロドリゴが左脇のエンバペに繋ぎ、華麗なタッチでマーカーを翻弄。右足でニアを射抜いてリードを広げた。

　後半も主導権を握るレアル・マドリードは、61分にエンバペがハットトリックを達成。マンチェスター・シティのコーナーキックを防いでカウンターに移行し、バイタルエリアまで運んだタイミングでスピードダウンする。左サイドのヴィニシウスから複数人を経由して右サイドに散らし、バルベルデがワンタッチで縦パスを出す。スペースの空いた状況でエンバペがドリブルを仕掛けると、ボックス右角でカットインして左足を一振り。グラウンダーのシュートをゴール左下に流し込み、スコアは3点差となった。

　対するマンチェスター・シティも後半アディショナルタイムにニコ・ゴンサレスが1点を返すが、2点目には至らず試合は3－1で終了。レアル・マドリードが2戦合計6－3で勝ち抜きを決めた。ラウンド16・ファーストレグは来月4日か5日のいずれかに行われる。

【スコア】

レアル・マドリード　3－1（2戦合計：6－3）　マンチェスター・シティ

【得点者】

1－0　4分　キリアン・エンバペ（レアル・マドリード）
2－0　33分　キリアン・エンバペ（レアル・マドリード）
3－0　61分　キリアン・エンバペ（レアル・マドリード）
3－1　90＋2分　ニコ・ゴンサレス（マンチェスター・シティ）