イタリア勢、17季ぶりに3クラブが8強入り…レアル、マンCらが準々決勝へ／CLラウンド16

　チャンピオンズリーグ（CL）・決勝トーナメント1回戦（ラウンド16）セカンドレグが7日から15日にかけて各地で開催された。

　ラウンド16最大の注目カードとなったレアル・マドリード（スペイン）とリヴァプール（イングランド）の一戦。昨季決勝戦の“再現”となる同カードだったが、ファーストレグは衝撃的なスコアに。レアル・マドリードがリヴァプールの本拠地『アンフィールド』で5－2と、ゴールラッシュでの逆転勝利を飾ったのだ。迎えたセカンドレグはスコアレスのまま時間が経過していったものの、79分に元フランス代表FWカリム・ベンゼマが先制ゴールをマーク。2戦合計での点差を「4」まで広げた。試合はこのままタイムアップを迎え、レアル・マドリードは3シーズン連続となるベスト8入りに成功。一方、リヴァプールは2019－20シーズンにアトレティコ・マドリードに敗れて以来のラウンド16敗退となった。

　また、2019－20シーズンの決勝戦の同カードとなったバイエルン（ドイツ）とパリ・サンジェルマン（フランス）の試合にも大きな注目が集まった。ファーストレグはアウェイチームのバイエルンが、フランス代表FWキングスレイ・コマンの決勝弾で1－0と先勝。アドバンテージを手にホームへと戻ってきた。セカンドレグは前半こそ両チームがチャンスを作る互角の展開となったものの、後半にドイツの“絶対王者”が試合を動かす。61分に敵陣でボールを奪ったところからカメルーン代表FWエリック・マキシム・チュポ・モティングが先制ゴール。試合終了間際にはロングカウンターからドイツ代表FWセルジュ・ニャブリがゴールネットを揺らした。試合はこのまま終了。バイエルンは4シーズン連続の準々決勝進出となった一方、PSGは昨季に続いてラウンド16で涙を飲むこととなった。

　今季のラウンド16では“イタリア勢”の躍進が大きな話題となった。ミランはトッテナムの本拠地で行われたセカンドレグをスコアレスドローで終え、2戦合計スコアを1－0として11シーズンぶりの準々決勝進出。インテルも同じく2戦合計スコア1－0でポルトを下し、12シーズンぶりのベスト8入りを果たした。セリエAで首位を独走しているナポリは、鎌田大地と長谷部誠が所属しているフランクフルトと対戦。敵地開催のファーストレグを2－0で制すと、ホームに戻ってきたセカンドレグは、ナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンの2ゴールとポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキのPKで3－0と快勝を飾った。この結果、今季のCLベスト8にはイタリア勢の3クラブが残ることに。これは2005－06シーズンにミラン、インテル、ユヴェントスが揃って準々決勝に進出して以来、17シーズンぶりの快挙となった。

　また、ファーストレグは全4チームが揃って未勝利となっていたイングランド勢は、チェルシーとマンチェスター・Cが2戦合計スコアで突破に成功している。一方で、前述の通りトッテナムはミランに、リヴァプールはレアル・マドリードに敗れて敗退となった。ドイツ勢はラウンド16の段階で4チームが残っていたものの、ライプツィヒ、ドルトムント、フランクフルトが敗退したことで、残っているのはバイエルンのみとなっている。

　CL・決勝トーナメント1回戦の結果、および準々決勝進出クラブ一覧は下記の通り。17日には準々決勝の組み合わせ抽選会が予定されている。

■セカンドレグ（2戦合計）結果

▼7日
ベンフィカ（ポルトガル）　5－1（2戦合計：7－1）　クラブ・ブルッヘ（ベルギー）
チェルシー（イングランド）　2－0（2戦合計：2－1）　ドルトムント（ドイツ）

▼8日
バイエルン（ドイツ）　2－0（2戦合計：3－0）　パリ・サンジェルマン（フランス）
トッテナム（イングランド）　0－0（2戦合計：0－1）　ミラン（イタリア）

▼14日
マンチェスター・C（イングランド）　7－0（2戦合計：8－1）　ライプツィヒ（ドイツ）
ポルト（ポルトガル）　0－0（2戦合計：0－1）　インテル（イタリア）

▼15日
レアル・マドリード（スペイン）　1－0（2戦合計：6－2）　リヴァプール（イングランド）
ナポリ（イタリア）　3－0（2戦合計：5－0）　フランクフルト（ドイツ）

■準々決勝進出チーム一覧

ベンフィカ（ポルトガル）
チェルシー（イングランド）
バイエルン（ドイツ）
ミラン（イタリア）
マンチェスター・C（イングランド）
インテル（イタリア）
レアル・マドリード（スペイン）
ナポリ（イタリア）