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今季もCL決勝は同国対決か!? 過去の同国対決をおさらい

2022.05.02

史上9度目の同国対決となるか [写真]=Getty Images

 佳境を迎えた今季のチャンピオンズリーグ。残すは、準決勝セカンドレグと5月28日のファイナルだけとなった。
 
 準決勝ファーストレグでは、マンチェスター・Cがレアル・マドリードに、リヴァプールがビジャレアルにそれぞれ勝利しており、イングランド勢による同国対決の決勝戦が現実味を帯びてきた。もしそうなれば、チャンピオンズカップ時代から数えて史上9度目の同国対決ファイナルとなる。
 
 それでは過去8回の同国決戦のファイナルをおさらいしよう。

[写真]=Getty Images
 

■2000年 レアル・マドリード3-0バレンシア

 史上初の同国対決の決勝となったのは、1999-2000シーズンのレアル・マドリードバレンシアによるスペイン勢対決だ。2年ぶり8度目の欧州制覇を目指すレアルに対し、クラウディオ・ロペスやキリ・ゴンサレスを擁するエクトル・クーペル監督のバレンシアは、チャンピオンズリーグになってから初出場で決勝まで進出。
 
 試合は下馬評通りレアルがフェルナンド・モリエンテス、スティーヴ・マクマナマン、ラウールのゴールで3-0と快勝して通算8度目の戴冠。一方で、敗れたバレンシアは翌シーズンも決勝に勝ち上がるのだが、今度はバイエルンの前にPK戦の末に涙を飲んだ。
 

■2003年 ミラン0(3 PK 2)0ユヴェントス

 2002-03シーズンはイタリア勢が準決勝に3チームも進出し、4強でミラノダービーを制したミランと、レアルを倒して勝ち上がったユヴェントスがオールドトラッフォードで激突した。史上初のカルチョ決戦では、ミランがアンドリー・シェフチェンコとフィリッポ・インザーギ、ユヴェントスがアレッサンドロ・デル・ピエロとダヴィド・トレゼゲという豪華な攻撃陣を擁するも、手の内を知り尽くした両者の対戦は、試合が進むにつれて膠着状態となりゴールレスのままPK戦へ。ユーヴェのGKジャンルイジ・ブッフォンが2本のPKを止めたのに対し、ミランはGKジーダが3本止めて通算6度目の欧州制覇を成し遂げた。
 

■2008年 マンチェスター・ユナイテッド1(6 PK 5)1チェルシー

 2008年は初のイングランド勢決戦のファイナルとなった。シーズン途中にジョゼ・モウリーニョ監督を解任していたチェルシーは、アヴラム・グラント暫定監督の元、クラブ史上初のCL決勝に進出。そしてオーナーのおひざ元であるモスクワでユナイテッドとの決勝に臨んだ。
 
 試合は、ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウドが先制点を奪えば、チェルシーもフランク・ランパードの同点弾で追いつき、一進一退のままPK戦に突入。ロナウドがPKを失敗したユナイテッドに対し、チェルシーは5人目の主将ジョン・テリーが決めれば優勝だったが、同選手は足を滑らせてシュートを外してしまう。最終的にGKエトヴィン・ファン・デル・サールがニコラ・アネルカのPKを止めてユナイテッドが1999年のトレブル以来の優勝を遂げた。
 

■2013年 バイエルン2-1ドルトムント

 史上初のドイツ勢同士のファイナルは、やはりバイエルンドルトムントだった。国内リーグでドルトムントに25ポイント差をつけて優勝していたバイエルンは、マリオ・マンジュキッチの得点で先制するも、CLで432分ぶりの失点を喫して一時は同点に追い付かれてしまう。それでも89分にアリエン・ロッベンが得意の左足で決勝点を奪い、ユルゲン・クロップのドルトムントを退けてクラブ史上5度目の欧州制覇を成し遂げた。
 

■2014年 レアル・マドリード4(延長)1アトレティコ・マドリード

 2年連続の同国対決ファイナルとなったこの年は、史上初の同じ都市に本拠地を置くチーム同士の対戦となった。40年ぶりの決勝に進出したアトレティコは、その年のラ・リーガを制した勢いそのまま前半のうちに先制。だが、初の欧州制覇まで秒読みに入った90+3分、CKからDFセルヒオ・ラモスに同点ゴールを奪われてしまう。そして延長戦では力尽きて3失点。結局、カルロ・アンチェロッティ率いるレアルに悲願の“ラ・デシマ”を達成されてしまうのだった。
 

■2016年 レアル・マドリード1(5 PK 3)1アトレティコ・マドリード

 2年前のファイナルの再現となったマドリード対決は、同じ結末が待っていた。レアルがセルヒオ・ラモスのゴールで先制すると、アトレティコはFWアントワーヌ・グリーズマンがPKを外して同点に追いつく千載一遇のチャンスを逃す。それでも、試合終盤にヤニック・カラスコが同点弾を決めて試合は延長戦に。その後はゴールが決まらず、迎えたPK戦では、5人とも成功したレアルに対し、アトレティコはフアンフランがPKを外してしまい勝負あり。またしても白い巨人が地元のライバルを退けて頂点に輝いた。
 

■2019年 リヴァプール2-0トッテナム

 クラブ史上初の決勝に駒を進めたトッテナムの前に立ちはだかったのは、クロップ監督のリヴァプールだった。イングランド勢対決は波乱の幕開けとなり、試合開始24秒でトッテナムのムサ・シソコがハンドの反則を取られてPKを献上。それをモハメド・サラーに決められて追いかける展開になったスパーズは、足首の怪我から7週間ぶりに復帰したFWハリー・ケインが不発。そして終盤に追加点を奪われて万事休す。「あんな形で開始1分に失点するなんて」と悔やむマウリシオ・ポチェッティーノ監督をしり目に、リヴァプールが6度目の優勝を果たした。
 

■2021年 チェルシー1-0マンチェスター・シティ

 史上3度目のイングランド決戦となった昨季のファイナルは、チェルシーが悲願の欧州初制覇を目指すシティを下して9年ぶり2度目の頂点に立った。チェルシーは前半に奪ったカイ・ハヴァーツのゴールを堅守で守り切って1-0で勝利。国内リーグで優勝したシティに19ポイント差をつけられて4位に終わったチェルシーによるまさに下克上だった。また、シーズン途中からチェルシーの監督に就任したトーマス・トゥヘルは、大会史上初めて違うチームでの2年連続ファイナル進出の快挙。パリ・サンジェルマンを率いていた前年度の決勝はバイエルンの前に屈したが、今度は見事に頂点まで登り詰めた。
 
 果たして今シーズンは、史上9度目の同国対決のファイナルとなるのだろうか!?
 
(記事/Footmedia)

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