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今季はCL準決勝で激突! マンチェスター・Cとレアル・マドリードの全対戦を振り返る

決勝戦へ駒を進めるのはどちらになるのだろうか [写真]=Getty Images

 26日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)準決勝ファーストレグで、マンチェスター・Cは本拠地『エティハド・スタジアム』にレアル・マドリードを迎える。
 
 CL初優勝を目指すマンチェスター・Cにとっては通算3度目となる準決勝の舞台。一方、チャンピオンズカップ時代も含めて最多13度の優勝歴を誇るレアル・マドリードは、1992-93に大会名がCLに変更されて以降だけでも15度目のベスト4入りとなった。
 
 それぞれのクラブを率いるのは、共に選手としても監督としても欧州制覇の経験を持つジョゼップ・グアルディオラ監督とカルロ・アンチェロッティ監督。アンチェロッティ監督は、指揮官として史上最多タイとなる3度のCL優勝を果たしており、同大会での準決勝の戦いは熟知している。一方のグアルディオラ監督もバロセロナの指揮官時代に2度の優勝を経験。2016年から率いるマンチェスター・Cは円熟期を迎えており、昨季のCLではファイナルを戦っている。
 
 過去に公式戦6試合で顔を合わせているマンチェスター・Cとレアル・マドリードだが、その全試合がCLでの対戦だった。そこで今回は、世界中が注目するビッグマッチを前に、両クラブの全対戦をシーズン別に振り返っておこう。

[写真]=Getty Images
 

【2012-13シーズン/グループステージ】

 

 イングランド王者としてCLに乗り込んだマンチェスター・Cだったが、1勝も挙げることができないままグループ最下位で大会を去ることに。一方のレアル・マドリードはユルゲン・クロップ氏が率いるドルトムントとのアウェイゲームを落としてグループリーグを2位で通過。最終的には準決勝で再びドルトムントに敗れ、ベスト4で大会を後にしている。
 
 当時、それぞれのチームを率いていたのはロベルト・マンチーニ氏とジョゼ・モウリーニョ氏。歯に衣着せぬ“元インテルの監督”同士の対戦は、試合前後のコメントにも大きな注目が集まった。2年連続でCLグループ突破を逃したマンチェスター・Cは、2012-13シーズンが終了する直前にマンチーニ氏を解任。一方、モウリーニョ氏もこのシーズン限りでマドリードを離れ、古巣チェルシーの監督に復帰している。
 

▼グループステージ第1節 2012年9月18日レアル・マドリード 3-2 マンチェスター・C


 
【得点者】
68分 エディン・ジェコ(マンチェスター・C)
76分 マルセロ(レアル・マドリード)
85分 アレクサンダル・コラロフ(マンチェスター・C)
87分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)
90分 クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)
 
 グループステージの初戦から全5ゴールが試合終盤に生まれ、しかも決勝点が90分に決まるという劇的な展開となった。内容では立ち上がりからホームのレアル・マドリードが優勢だった。しかし得点が奪えないまま時間が経過すると、68分にマンチェスター・CのFWエディン・ジェコが口火を切ることに。ここからシーソーゲームとなり、2-2で迎えた90分にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが決勝弾。シュート数で30対8と相手を圧倒したレアル・マドリードが激戦を制した。
 
 試合後、マンチェスター・Cのロベルト・マンチーニ監督は「あんなに深く下がらなければ失点しなかったはずだ。もっと勇気を持って戦わなくてはいけない」と守備陣を非難。さらに試合後のインタビューでチーム全体の出来について謝罪をしていたGKジョー・ハートに対し、「彼はゴールの前でセーブをしていればいい。もしチームの出来について批判できる者がいるとすれば、それはジョー・ハートではない。私だ」と怒りを露わにした。
 

▼グループステージ第5節 2012年11月21日マンチェスター・C 1-1 レアル・マドリード


 
【得点者】
10分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)
73分 セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・C)
 
 勝利が必要だったマンチェスター・Cだが、開始10分に先制される苦しい展開となった。後半からは布陣を3バックから4バックに変更して勝負をかけたマンチェスター・C。73分にはレアル・マドリードのDFアルバロ・アルベロアが退場して数的有利な状況に。さらにPKで同点に追いつくが、その後はチャンスを生かすことができなかった。勝ち点を分け合った結果、レアル・マドリードのグループ突破とマンチェスター・Cの敗退が決定。ファーストレグを直前の夜遊びが原因でメンバー外となっていたマンチェスター・CのFWマリオ・バロテッリは、第2戦も負傷で欠場していた。
 
 試合後には監督同士の舌戦が勃発。「敗退したのがシティで良かった。敗退してもロベルトは問題なく仕事が出来るのだからね」というモウリーニョ監督からの皮肉に対し、マンチーニ監督は「モウリーニョは私のチェアマンでもないし、オーナーでもない。モウリーニョが言うことに興味はない」と反撃している。
 

【2015-16シーズン/準決勝】

 
 
 マヌエル・ペジェグリーニ体制3年目のマンチェスター・Cと、3カ月前にジネディーヌ・ジダン氏がラファ・ベニテス氏から監督の座を引き継いだレアル・マドリード。共にグループステージは首位で突破し、マンチェスター・Cはラウンド16でディナモ・キエフ、ベスト8でパリ・サンジェルマンに勝利。レアル・マドリードはラウンド16ではローマに2試合合計スコア4-0の危なげない勝利だったが、準々決勝ヴォルフスブルク戦では、アウェイでのファーストレグを0-2で落としながら、ホームで3-0の大逆転劇を演じていた。
 
 翌シーズンにはジョゼップ・グアルディオラ氏を監督として迎えることを発表済みだったマンチェスター・Cは、クラブ史上初のベスト4入り果たしたものの、ペジェグリーニ氏をファイナルの舞台に連れて行くことはできず。決勝に進んだレアル・マドリードは、ミラノの『サン・シーロ』でアトレティコ・マドリードをPK戦の末に制し、通算11度目の欧州王者に。C・ロナウドは2位ロベルト・レヴァンドフスキに7ゴール差の16ゴールを決めて大会得点王に輝いている。
 

▼準決勝ファーストレグ 2016年4月26日マンチェスター・C 0-0 レアル・マドリード


 
 ホームでのファーストレグをスコアレスドローで終えたマンチェスター・CのGKジョー・ハートは、「スパーリングのようだった」と試合を総括した。一つのミスが致命的となる決勝トーナメント。どちらもリスクを冒すことなく、互いの出方を伺いながら時間が経過。両者ともに慎重な戦いに徹したことは、前半の枠内シュート数が2チーム合わせても0本だったことからも明らかだった。C.ロナウドを負傷欠場で欠いたレアル・マドリードはセットプレーのチャンスも生かすことができず。
 
 マンチェスター・Cのペジェグリーニ監督にとっては、2009-10シーズンに指揮を執ったレアル・マドリードとの古巣対決だった。「就任した時から解任されることは分かっていた。役員達とは何も関係を築けていなかったからね」と、対戦前に恨み節を口にしていたペジェグリーニ監督。リベンジの機会はセカンドレグに持ち越された。
 

▼準決勝セカンドレグ 2016年5月4日レアル・マドリード 1-0 マンチェスター・C


 
【得点者】
20分 オウンゴール(レアル・マドリード)
 
 ギャレス・ベイルの右サイドからの“クロス”でレアル・マドリードはファイナルへの切符を手にした。開始10分に主将であり、守備の要であるヴァンサン・コンパニを負傷で失っていたマンチェスター・C。決勝点が生まれたのはそれから10分後だった。レアル・マドリードのFWベイルのクロスが、マンチェスター・CのMFフェルナンドに当たってゴールの中へ。最終的にこれが決勝点となった。
 
 3日前に行われたサウサンプトン戦ではアグエロを温存してまでこの一戦に賭けたマンチェスター・C。しかし、ダビド・シルバとサミル・ナスリを欠いた中盤を支配することができず、アグエロは前線で孤立。枠内シュートを1本も放つことができないまま完封負けとなった。ベルギー代表DFコンパニは、シーズン終了後に行われたEUROの欠場を余儀なくされた。
 

【2019-20シーズン/ラウンド16】

 
 
 新型コロナウイルス蔓延による打撃はサッカー界にも及んだ。3月中旬、ラウンド16の4試合を消化した段階で大会は中断期間に突入。再開されたのは8月になってからだった。準々決勝以降はポルトガルのリスボンで集中開催された。
 
 ラウンド16で顔を合わせたレアル・マドリードとマンチェスター・Cは、2月にサンチャゴ・ベルナベウでのファーストレグを終えていた。しかし3月17日にエティハド・スタジアムで行われる予定だったセカンドレグを戦う前に、大会の中断が決定。およそ5カ月の時を経て第2戦を戦い、マンチェスター・Cが勝ち上がりを決めた。一発勝負で行われた準々決勝でリヨンに1-3で敗れたマンチェスター・Cは、3年連続でベスト8敗退となった。
 

▼ラウンド16ファーストレグ 2020年2月26日レアル・マドリード 1-2 マンチェスター・C


 
【得点者】
60分 イスコ(レアル・マドリード)
78分 ガブリエウ・ジェズス(マンチェスター・C)
83分 ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・C)
 
 マンチェスター・Cがクラブ史上初めて、レアル・マドリードに勝利を収めた。グアルディオラ体制4年目を迎えたマンチェスター・Cは、プレミアリーグで首位リヴァプールに勝ち点20以上の差をつけられ、リーグ3連覇は絶望的な状況だった。対するレアル・マドリードは直前のレバンテ戦に敗れて2位に転落。どちらもCL決勝トーナメントの初戦で結果が欲しい状況だった。
 
 イスコのゴールで先制したホームチームだったが、78分にガブリエウ・ジェズスに同点弾を許すと、その5分後にはPKを献上。これをデ・ブライネにきっちり決められると、3分後にはG・ジェズスへの決定機を阻止したセルヒオ・ラモスが一発退場に。2シーズン前には前人未踏のCL三連覇を達成したエル・ブランコ。CLのホームゲームで、先制しながら逆転負けを喫したのは、2009年10月ミラン戦以来となる通算2度目の屈辱だった。
 

▼ラウンド16セカンドレグ 2020年8月7日マンチェスター・C 2-1 レアル・マドリード


 
【得点者】
9分 ラヒーム・スターリング(マンチェスター・C)
28分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)
38分 ガブリエウ・ジェズス(マンチェスター・C)
 
 勝たなければならないレアル・マドリードの方だった。しかし第1戦で退場したセルヒオ・ラモスを欠いたバックラインが安定せず、DFラファエル・ヴァランのミスから2失点。ファーストレグと同スコアの1-2で敗戦を喫し、2試合合計スコア2-4で大会を去ることになった。ファーストレグから5カ月後に行われたセカンドレグ。国内リーグが終了してからレアル・マドリードは3週間、マンチェスター・Cは2週間が経過。様々な規制もあり、互いに調整が難しい中で行われた一戦だった。
 
 前年度の途中でレアル・マドリードの監督に復帰していたジダン監督は、CLで初めての“敗退”を経験した。試合後、「彼らを2度も負かすことができた。ノックアウトステージで一度も負けたことがなかったジネディーヌ・ジダンにね」と満足気に語ったグアルディオラ監督。しかし「スカウト担当とリヨンのことを話していたところだ」と気持ちは早くも準々決勝に向かっていた。

(記事/Footmedia)

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