バイエルン撃破の喜びを語った、ビジャレアルのP・トーレス [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグが12日に行われ、バイエルンとビジャレアルが対戦。試合は1-1で終了し、2戦合計スコア2-1でビジャレアルが16年ぶりのCL準決勝進出を果たした。
バイエルンの本拠地『アリアンツ・アレーナ』で行われた一戦は、後半になってスコアが動く。52分、ビジャレアルの守備ラインから送られたパスをカットしたところから素早い攻撃に出たバイエルンは、ボックス中央で上手くシュートコースを作ったポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキのゴールで先制に成功する。
2戦合計スコアが1-1となった試合は、アディショナルタイム突入直前に劇的な展開を見せる。88分、バイエルンの攻撃を耐え凌いでいたビジャレアルが前に出ると、スルーパスに抜け出したスペイン代表FWジェラール・モレノがボックス左角付近から中央に折り返し、ナイジェリア代表FWサムエル・チュクウェゼが左足でシュートをねじ込んだ。試合は1-1で終了したが、チュクウェゼのゴールが決定打となり、ビジャレアルがバイエルンを2戦合計スコア2-1で下した。
試合後、ビジャレアルのスペイン代表DFパウ・トーレスがインタビューに対応。その内容を、13日にスペインのラジオ局『カデナ・セール』が伝えている。
強敵のバイエルンを下してのCL準決勝進出について、P・トーレスは「僕たちは特別な体験をしているね」とコメント。ヨーロッパリーグ(EL)を優勝した昨シーズンから充実した時間を過ごせていることを喜んだ。
「昨シーズンは、ELで優勝してCL出場権を獲得するという異例のシーズンだった。CLでのチャンスは何としても逃したくないものだったんだ」
「とてもうれしいよ。クラブ史上2度目のCL準決勝進出だ。この大会で優勝候補と目されていた2チームのうちの1チームを倒せた。ビジャレアルと一緒に前進できることは、とてつもなく幸せなことなんだ」
「チャンスがあることは分かっていた。彼らは攻撃に人数を割いていたし、いくつかの場面では僕たちにもチャンスがあると思っていたからね」
「(試合後のドレッシングルームはどんな様子だったかと問われ)チャントがあり、ハグがあり、祝福があり……幸福感でいっぱいだったよ。滅多に手にできないチャンスだったからね。ビジャレアルが準決勝に進出したのは16年ぶりかな? この状況を楽しむべきだし、チームやクラブに関わるすべての人々に誇りを持つべきだね。また新たな戦いが始まるけど、今夜は楽しまなくちゃ」
今シーズン開幕前には、数多くのビッグクラブからオファーが届いていたというP・トーレス。ビジャレアルの下部組織である“生え抜きDF”は、インタビュー中にバイエルン撃破の喜びを素直に表現していた。
By サッカーキング編集部
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