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【CL準々決勝第1戦プレビュー】香川&岡崎は活躍なるか ドルトムントとレスターの行方は

2017.04.11

[写真]=ムツ カワモリ

 チャンピオンズリーグ決勝トーナメント準々決勝第1戦が、11日と12日に開催される。4試合ともに注目度が高い組み合わせとなったが、日本人選手が所属する2チームが登場する2試合の展望を紹介する。

■4月11日
ドルトムントvsモナコ

 若手の多い両チームの対戦だけに、早い時間のゴールが勝敗を分ける展開になる可能性が高い。過密日程の中で、国内リーグで優勝の可能性がほとんど消えているドルトムントは週末のバイエルン戦で香川真司やユリアン・ヴァイグルを休養させた。

 結果1-4で完敗したものの、切り替えてモナコとのファーストレグに臨むはず。基本的にドルトムントがボールを持つ展開になるとみて間違いないが、ジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・Cを叩いてきたモナコは中盤でプレッシャーをかけてボールを奪うことを得意としている。しかしながら中盤のセンターに君臨するティエムエ・バカヨコが出場停止であることは戦術面でかなりの影響がありそう。おそらく司令塔のジョアン・モウチーニョが屈強なファビーニョと並ぶ形になるが、守備の強度が落ちることはまぬがれない。中盤のインサイドハーフあるいはトップ下に入るドルトムントの香川としては高い位置をキープして崩しのアクセントとなり、フィニッシュに絡んで行きたいところだ。

 ただ、モウチーニョがスタートから入ればモナコの展開力は高まる。右のベルナルド・シウバ、左のトマ・レマルを起点とした素早いサイドアタックはドルトムントに対しても脅威となるはずで、その起点になる中央からの展開を香川ら中盤の選手が前からどれだけ限定できるかも重要なポイントで、香川は攻守のキーマンと言えるかもしれない。

 また、ドルトムントにはピエール・エメリク・オーバメヤン、モナコには18歳のキリアン・ムバッペという頼れるストライカーがいる。オーバメヤンは2010-11シーズンにモナコでプレーした経験があり、ドルトムントに移籍する前はサンテティエンヌでゴールを量産するなどフランスでの経験が豊富だ。一方のムバッペはマンチェスター・C戦で2試合連続ゴールを決めるなど乗りに乗っている。リーグ・アンのアンジェ戦で決勝ゴールを決めたラダメル・ファルカオとの新旧2トップは一発のチャンスで形成を逆転させる力があり、ドルトムントがホームで良い流れに持ち込んだとしても、ソクラティス・パパスタソプーロスを中心としたDFラインとGKロマン・ビュルキはアウェーゴールの警戒を怠るべきではない。

■4月12日
アトレティコ・マドリードvsレスター

アントワーヌ・グリーズマン

[写真]=ムツ カワモリ

 ヨーロッパリーグ王者のセビージャを逆転で退けて勝ち上がったレスターはプレミアリーグでも降格圏に片足を突っ込んだところから一桁順位をうかがうところまで浮上している。日曜日のエヴァートン戦で躓いたが、公式戦で7試合連続の複数得点を記録している攻撃は好調だ。[4-4-2]のシステムをそのままオープンに展開させるスタイルはいたってシンプルだが、2トップの一角を担う岡崎慎司をファーストディフェンダーとしたプレッシングは高いボール奪取力を誇り、守から攻への切り替えの早さは相手ディフェンスに後手を踏ませる。

 “カンテの後釜”として台頭してきたウィルフレッド・ディディ、クレイグ・シェークスピア新監督のもとでダイナミズムを取り戻したダニー・ドリンクウォーターの展開からリアド・マフレズが仕掛け、前線のジェイミー・ヴァーディに合わせる形は分かっていても止めがたい。

 ただ、そのレスターにとって堅守速攻をベースとするアトレティコはベスト8で最もやりにくい相手かもしれない。ボールの位置に応じてコンパクトなブロックをスライドさせるアトレティコの守備に対し、レスターのシンプルな攻撃は強引になり、屈強なディエゴ・ゴディンなどに跳ね返されるケースが多くなるかもしれない。またレスターに似た堅守速攻とはいえアトレティコは中盤でのパスワークや速攻の中で繰り出すコンビネーションでゾーンの間を破る術をより多く持っている。アントワーヌ・グリーズマンというわずかな隙からゴールをこじ開けるストライカーを有している点もアドバンテージだ。

 つまり質の勝負になったらアトレティコに分があるだろうが、ビセンテ・カルデロンの独特の雰囲気の中で、レスターの選手たちが足を止めずに量で上回れば接戦に持ち込むことは可能だ。ハードワークをベースに多くはないチャンスをヴァーディや岡崎がアウェーゴールをあげることができれば、ホームのセカンドレグに大きな希望をつなぐことができる。

文=河治良幸

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