インドネシア戦を引き分けたサウジアラビア代表(画像は1月のアジアカップ)[写真]=Getty Images
『FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)』が5日に行われ、日本代表と同じグループCに入ったサウジアラビア代表とインドネシア代表が第1節で対戦した。
出場国数が従来の『32』から『48』に増加した今大会は、アジア枠も『8.5』に拡大。アジア最終予選は各組の上位2カ国が本大会ストレートインとなり、3位と4位は4次予選 (アジア・プレーオフ)で2枠を、大陸間プレーオフで1枠を争うことになる。
2次予選で4勝1分1敗を記録し、ヨルダンに次ぐ2位で最終予選へと駒を進めたサウジアラビア代表。現在は2大会連続でW杯出場中と、日本やオーストラリアに並ぶグループC“突破候補国”だ。対するインドネシア代表は、2次予選を3勝1分2敗の2位で突破。1938年以来となる本大会出場を目指して最終予選へと臨む。
試合は、序盤から敵地に乗り込んだインドネシア代表がリズムを掴む。すると19分、ラファエル・ストルックがハーフライン付近でインターセプト。ウィタン・スレイマンとパスを交換して右サイドを前進し、ポケットに駆け上がったスレイマンへと再びリターンを送る。マイナスの折り返しを受けたラグナル・オラトマンゴエンがボールキープからシュートに持ち込むと、走り込んできた味方に当たってゴールイン。サンディ・ウォルシュに触れたように見えたが、アジアサッカー連盟(AFC)はオラトマンゴエンの得点と発表している。
一方のサウジアラビア代表も、失点を機に攻撃の迫力が増加。そんななか、前半アディショナルタイムにゲームは振り出しへと戻される。ポゼッションでインドネシア代表を押し込み、サレム・アル・ドサリのパスを受けたモハメド・カンノがドリブルを開始。左サイドから中央に切り込み、ボックス正面のムサブ・アル・ジュワイルに繋ぐ。右足から放たれたシュートが相手に当たってネットを揺らし、サウジアラビア代表が同点に追いついた。
後半もサウジアラビア代表がボールを握るが、インドネシア代表は堅いブロックと鋭いカウンターで対応。76分には、左サイドからのクロスにサウジアラビア代表のサウード・アブドゥルハミドがヘディングで合わせたものの、惜しくもボールはポストに弾かれてしまう。
それでも、直後の77分に相手GKへプレッシャーをかけたフィラース・アル・ブライカーンがボックス内で倒され、サウジアラビア代表がPKを獲得する。しかし、アル・ドサリのキックはGKマールテン・パエスがストップ。世代別のオランダ代表歴もある守護神が、自らのミスを帳消しにするセーブでチームを救った。
以降もゴールへと迫り続けたサウジアラビア代表だったが、インドネシア代表GKパエスがビッグセーブを連発。結局、そのまま試合は1-1で終了し、両者勝ち点「1」ずつを分けあった。次節は10日に行われ、サウジアラビア代表はアウェイで中国代表と対戦。インドネシア代表はホームでオーストラリア代表と対戦する。
【得点者】
0-1 19分 ラグナル・オラトマンゴエン(インドネシア代表)
1-1 45+3分 ムサブ・アル・ジュワイル(サウジアラビア代表)
By サッカーキング編集部
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