国内無敗でシーズンを終えたアル・ヒラル[写真]=Getty Images
キングス・カップ(サウジアラビア国王杯)決勝が5月31日に行われ、アル・ヒラルとアル・ナスルが対戦した。
今季のアル・ヒラルは、リーグ戦で31勝3分無敗という圧倒的な成績を残し、2位のアル・ナスルに勝ち点14ポイント差をつけて優勝。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)も含めて、今季は公式戦34試合無敗でギネス記録も更新した。ACL準決勝第1戦でアル・アイン(UAE)に敗れ、無敗記録は途絶えたものの、歴史的なシーズンを締めくくるべく、今季最後の公式戦となるキングス・カップ決勝に臨んだ。
アル・ヒラルはボノヤシン・ブヌ(ボノ)、カリドゥ・クリバリ、レナン・ロディ、ルベン・ネヴェス、マルコム、アレクサンダル・ミトロヴィッチらが先発出場。セルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチ、ネイマールは欠場した。
一方、アル・ナスルはダビド・オスピナ、アレックス・テレス、オタヴィオ、マルセロ・ブロゾヴィッチ、サディオ・マネ、クリスティアーノ・ロナウドらが先発出場。アイメリク・ラポルテ、タリスカは欠場した。
試合は開始早々にアル・ナスルのマネがペナルティエリア内で決定機を迎えるも、シュートを外すと、7分にマルコムのクロスからミトロヴィッチがヘディングシュートを決めて、アル・ヒラルが先制に成功する。
その後、C・ロナウドに2度の決定機が訪れるが、35分のシュートはボノの好セーブに阻まれ、47分のオーバーヘッドは惜しくもポストに跳ね返って得点には至らなかった。
53分、最終ラインの背後へ抜け出したマルコムに対し、オスピナがペナルティエリアで手を使ってボールを止め、決定機会の阻止で一発レッドカードを受ける。
数的有利となったアル・ヒラルだが、ミトロヴィッチが決定機を逸すると、87分にアリ・アル・ブライヒが退場処分を受けて、10人対10人の戦いに。そして、終了間際の88分には、ロングスローからアイマン・ヤヒヤがヘディングシュートを決めて、アル・ナスルが土壇場で追いついた。
その後、クリバリが2枚目のイエローカードを受けて退場処分を受けて、延長戦へ突入。延長戦でも決着がつかず、勝負はPK戦までもつれ込んだ。PK戦では、5人を終えて4-4でサドンデスに突入し、決着がついたのは7人目。アル・ヒラルのナシル・アッドーサリーが成功したのに対し、アル・ナスルのメシャリ・アル・ネメルが失敗し、アル・ヒラルが勝利した。
キングス・カップ優勝を果たしたアル・ヒラルはサウジ・プロフェッショナルリーグ、サウジ・スーパーカップに続いて国内3冠を達成。歴史的なシーズンを有終の美で締めくくった。
By サッカーキング編集部
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