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ワールドカップ初出場を決めた“元Jリーガー”の韓国代表選手たち

2022.11.14

[写真]=Getty Images

 12日、FIFAワールドカップカタール2022を戦う韓国代表の最終メンバー26人が発表された。ソン・フンミンやキム・ミンジェ、イ・ガンインなど欧州で活躍する選手が名を連ねたなかで、W杯初出場の切符をつかんだ3人の元Jリーガーを紹介したい。

 まず1人目は、2017~2019年にガンバ大阪で活躍したファン・ウィジョ(オリンピアコス)。前回の2018年ロシア大会は指揮官の構想に入らず最終メンバーを外れたが、現在のパウロ・ベント監督体制では1トップのファーストチョイスとなり、30歳で初のW杯行きを決めた。

 ただ、今夏に加入したオリンピアコスでは公式戦11試合無得点で、リーグ戦では直近3試合でベンチ外と苦戦が続いている。とはいえ、同い年のソン・フンミンが左目周辺骨折による手術で出場が不透明なだけに、ファン・ウィジョにはストライカーとして攻撃陣をけん引する活躍に期待したい。

 2人目は、2019年の1年間のみFC東京でプレーしたナ・サンホ(FCソウル)だ。

 Jリーグでは大きなインパクトを残せず帰国したが、現在所属するFCソウルではキャプテンを担い、今季リーグ戦で32試合8ゴール4アシストを記録した。代表ではソン・フンミンの控えという立ち位置ではあるものの、ベント監督が率いたこの4年間で着実に招集されてきた選手の一人であるだけに、W杯の舞台でも起用される可能性は高いだろう。

 最後に紹介する選手は、2012~2014年にアルビレックス新潟に在籍したキム・ジンス(全北現代モータース)。彼は過去2回のW杯でケガに泣かされた。

 2014年ブラジル大会では大会直前の右足首負傷で離脱し、前回のロシア大会は開幕3カ月前の左膝靭帯損傷で落選を余儀なくされたのだ。それでも、今回のカタール大会ではアジア予選から主力に定着し、“三度目の正直”で悲願のW杯メンバー入りを果たした。

 10月上旬に負った右ハムストリング損傷の影響で、国内で実施したキャンプではリハビリに専念。W杯直前試合のアイスランド代表戦も欠場するなど、本番に向けて慎重にコンディション調整を行っている。8年待ちわびた夢の大舞台であるだけに、万全の状態で試合に臨んでもらいたいものだ。

 なお、ほかの元Jリーガーでは元ヴィッセル神戸、柏レイソルのキム・スンギュ(アル・シャバブ)、元FC東京、大宮アルディージャ、ガンバ大阪のキム・ヨングォン(蔚山現代)が3回目の出場、元京都サンガF.C.、ジュビロ磐田、神戸のチョン・ウヨン(アル・サッド)が2回目の出場に。今大会唯一Jリーグから選ばれたクォン・ギョンウォン(ガンバ大阪)は自身初のW杯メンバー入りとなった。

 このように韓国代表には日本に縁ある選手も多く選ばれている。グループステージではポルトガルやウルグアイ、ガーナといった難敵との対戦が控えているが、Jリーグ経験者の奮闘を楽しみにしたいところだ。

文=ピッチコミュニケーションズ

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