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Kリーグでハイパフォーマンスを維持する2選手が話題に。その共通点とは?

2021.05.21

全北現代のMFキム・ボギョン(左)と水原三星ブルーウィングスのDFイ・キジェ(右) [写真]=Getty Images

 かつてルーキー時代をJリーグで過ごした韓国人選手が、母国の舞台で目覚ましい活躍を見せている。

 開幕から3カ月が経とうとしている2021シーズンの韓国Kリーグ。第17節まで終了した1部では現在、アジア王者の蔚山現代がリーグ4連覇中の全北現代モータースと勝ち点1差で首位に立っているが、最近ではある2選手のパフォーマンスがKリーグファンの間で話題となっている。

 まず紹介したいのが、これまで大分トリニータ、セレッソ大阪、松本山雅FC、柏レイソルと複数のJクラブを渡り歩いたMFキム・ボギョン(全北現代)。ここまで15試合に出場して1ゴール8アシストを記録し、アシストランキングで単独首位に立っている。

 特に、直近の試合にあたる第17節の蔚山現代戦では、利き足の左足から2アシストを挙げるなど31歳となった今も衰えないテクニックでチームをけん引。キャリアハイは蔚山現代所属でKリーグMVPに輝いた2019シーズンの9アシストであるだけに、早いうちにも記録の更新が見られそうだ。

 もう1人は、2012年から2014年まで清水エスパルスに在籍した左サイドバックのDFイ・キジェ(水原三星ブルーウィングス)だ。左足から放つ鋭いキックを持ち味とするイ・キジェは、全17試合でフル出場する鉄人ぶりを発揮。出場時間でも、GKを含め1部全体で単独トップとなる1644分を記録している。

 この好調ぶりから、左サイドバックの人材不足が嘆かれる韓国代表にイ・キジェを推す声も多い。もしも来月のワールドカップ予選でメンバーに招集されれば、イ・キジェは29歳にして初のA代表入りを果たすことになる。

 キム・ボギョンとイ・キジェに共通するのは、2人とも生まれ育った韓国ではなく、異国の日本でプロデビューを果たしたということだ。いま現在のハイパフォーマンスの背景には、若い頃をJリーグで過ごした当時の経験もあるかもしれない。

文=姜 亨起(ピッチコミュニケーションズ)

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